ツイ 腐 テ。 #ツイ腐テ #ツイ腐テ小説1000users入り 【レオラギ】身分違いの恋

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複数年の留年を経てようやくNRCを卒業したレオナ・キングスカラーは、周りが拍子抜けするほどあっさりと兄の補佐として政治の世界へと入っていった。 幼い頃からのレオナを知っている大臣たちが困惑するほど真面目な仕事振りで着実に成果を積み上げていき、美麗な容姿を生かしてメディアを活用して認知を広げ、女性ファンが急増した。 NRC時代に積み上げたツテも生かして、近隣諸国はもちろん遠い珊瑚の海とも経済活動が活発になり、国力の助けとなった。 かつてのレオナを考えるとあまりにも国に従順すぎて、何か企みがあるのではないか?と一部の官僚が内々に調査をしたが特に悪巧みは見つからない。 干ばつを産み出す魔法と厭世的な性格で心配されてきたが、レオナ様もようやく大人になったのだなと国王から臣下まで、あたたかく見守るようになった。 そんな政界入りから数年後のことである。 「スラム街の衛生環境をどうにかしなきゃなんねえんじゃねえの」 昔から直らないぶっきらぼうな口調でレオナは国王へとなった兄へと進言した。 「弱肉強食。 弱者は地に這ってるのが当然だ。 だが毎年毎年あそこから流行り病が発生するのはいただけねえ」 夕焼けの草原の国が毎年悩まされているものがある。 それが冬の風邪だ。 毎年毎年冬には風邪が流行り、一般家庭ならともかく不衛生なスラムには多数の死者がでる。 そして数年に一度は一般家庭でもたちの悪い感染症が流行り死者が大量発生し、時には王族ですら犠牲となるのだ。 国家の記録を紐解いてみれば、なんと王と王子が感染症で次々と亡くなり、十代の第五王子が王位を継承することになった事例もある。 そしてそのときどきで病気は違えど、発生源はいつもスラムだった。 「一回忍んで見てきたがなんだありゃ? 泥水以下の汚水を平気で飲んでやがる。 死体はその辺に放置されてるしガキも大人もどいつもこいつも痩せ細ってる。 そりゃ病気も流行るだろうよ。 何よりも大人も子供もそれが当然って顔で生きていやがる」 苦虫を噛み潰すような顔だ。 「感染症関連の医療費で財源がいくら圧迫されてると思ってんだよ。 無駄だ無駄。 同じこと何度も繰り返すより根本的にどうにかしたほうがいいだろ」 「しかしレオナ様……たしかにスラム街の衛生環境は問題視されておりますが……その、費用がですね……」 財務大臣がもごもごとしながら、言葉を紡ぐ。 「あーはいはい金がかかるんだろ金が。 思ったよりも金がねえんだなこの国は」 「レオナ様! お言葉が過ぎます!」 「うるせえ事実だろうが。 他の国も見回ったけどうちレベルの広いスラムが出来上がってる国は早々ねえぞ」 「それは……その……」 「レオナ」 国王、つまりレオナの兄が割って入る。 大臣は頭を下げながら後ろへと下がった。 「……国を運営するとは実にお金がかかる。 問題も山積みだ。 そして財源は無限ではない」 「知ってんだよそんなこと」 「もちろんスラムの衛生環境問題は頭が痛いことだし、私の力不足で手が回っていないのも事実だ。 それでも提言するなら、何か策はあるということかな?」 フン、とレオナは鼻を鳴らす。 「全く、深く考えすぎなんだよあんたらは」 「やっぱり頭がおかしい」 ラギー・ブッチはスラムに作り上げられた給水所を見るたびにそう思う。 正確には、給水所に練り上げられた魔法を見るたびに、である。 『近くの汚い川の水を汲み上げ、給水所にかけた魔法の力で浄化し、きれいな飲み水にする』 『給水所の魔法は半年に一回術者本人、あるいはそれと高等な魔法士による魔法のかけ直しが必要だが、それ以外は低レベル魔法士による魔力供給さえあれば問題なく運用できる』 レオナ直々に、魔法の給水所の作り上げられた。 魔法に詳しくないスラム街住人はうわあ便利だ嬉しいなとのん気だったが、仮にも学校で魔法のなんたるかを学んだラギーは、それがあまりにも高度な魔法すぎて目が点になったし、国内の高名なプロの魔法士たちは「汚水を飲める水にしたうえでそれをほぼ放置状態で維持できる」それがいかに複雑かつ斬新で効率的で難易度の高い魔法かを半ば錯乱したような解説文章を次々とネットにあげた。 それをさらっと作り上げてスラムに無料開放すると聞いたときの感想が「頭おかしい」である。 なぜそんな超超超高度な魔法ができるのかとインタビュアーに問われて、「NRCで珊瑚の海の人魚たちと協力して作り上げた」と答えていた。 つまりオクタヴィネル寮のタコと双子のウツボである。 水質改善魔法というのは海の中に国がある珊瑚の海が突出して高い技術を誇っており、レオナはあの人魚たちからは技術を得て、そして人魚たちは対価として夕暮れの草原の国の王宮との太いパイプを得たのだ。 つまり、レオナの高度な魔法による力業でスラムの飲み水問題は解決したのである。 「しかしレオナさんも考えたッスねえ……」 手の中の、王家から無料配布された石鹸を見る。 透明な石鹸の中には、キラキラと光るおもちゃの指輪が入っていた。 「ラギー! 見て見て! あたしいっぱい手を洗ったからね、もうすぐとれそうなの!」 「うんうん良かったッスねえ。 レオナさんの言う通りに、ご飯の前には手を洗うッスよ」 「うん!」 給水所ができて安定してきれいな水が供給できるようになったあとは、おもちゃ入りの石鹸が配布された。 どうせただ手を洗えと言っても洗わねえだろあいつら、と思ったのか、手を洗えばおもちゃが手に入る石鹸が子供たちに配布されたのだ。 子供たちはおもちゃが欲しいばかりにさっさと石鹸を使いきろうと手を洗い、体も洗い、大人たちにまで自分の石鹸で手を洗えと言うようになったのだ。 「まあ成果も出てるからいいッスけど……」 スラム街の衛生環境改善政策の実施からは既に数年が経過しており、その成果は数字ではっきりと現れている。 グラフにすると明らかで、スラム街の病死者は大幅減となり、それだけではなく国全体の感染症による患者や死者が数年前に比べると七割も減っていた。 給水所に常駐する低レベル魔法士はラギーのような魔法の才能があるスラム街住人の中から雇用され、魔法が使えない者でも給水所の清掃など新たな仕事にありつくことができた。 明確な成果をだしたことで費用が増えたのか診療所が建てられ、簡単な怪我や病気だったら無料で診てもらえるようになった。 今は少しの地震で崩壊しそうなボロボロの家屋に住んでいる状況をどうにかすべく、公共の団地が建設中だ。 「ラギー、今度学校もできるって本当?」 「そうッスね。 レオナさんがそう言ってたんで」 「わあい! あたしもね、レオナ様みたいにすごい魔法士になりたい!」 「おれも!」 「ぼくも!」 「いっーぱい勉強が必要ッスよ~?」 しし、と笑う。 ラギー自身は相変わらずレオナの秘書として王宮で働いているが、秘書は複数人いるためシフトが入っていない今日は故郷へと帰ってきていたのだ。 「ねえねえラギーって王宮に自由に入れるんでしょ?」 「そうッスよ。 お仕事ッスから」 「本物の王宮ってやっぱり『夕暮れの恋』に出てくる王宮と同じでキラキラなの!?」 女の子が目を輝かせて聞いてくる。 夕暮れの恋は今国で超ロングヒットを飛ばしている恋愛映画だ。 一国の王子と下働きの女の恋、それを狙う暗殺者、笑いあり涙ありロマンスありアクションありで全国民が見たと言っても過言ではない。 なんせここスラムですらボランティアたちの手により簡易スクリーンで上映されたのだから。 「あれ撮影に本物の王宮使ってるッスからねー。 本物ッスよ。 キラキラッス」 「いいなあ……あたしもいつか王子様と……」 「おれはあのうまそうな夕飯が食べたい」 「ぼくもー」 数年前よりずっと血色が良くなって幸せそうな子供たちを見ていると和む。 それを聞いていると、ふと思い出すのだ。 学生時代のレオナとの会話を。 「別れるってどういうことだよ」 「そのまんまの意味ッス」 NRCの卒業前のことである。 ラギーの努力も虚しく見事留年したレオナはラギーと同じ年に卒業することになり、二人で、いやラギーがレオナの分まで退寮の準備をしていたときのことだ。 「今まで本当にありがとうございました。 レオナさんのことは今でも好きッス。 でも卒業したら、その、レオナさんは""王子様""に戻るでしょうし」 「テメエも王宮に世話係として連れていくって行ってるだろ」 「もちろんついていきます。 けど、やっぱり、その、結婚とか、跡継ぎとか、その、王族には王族にふさわしい相手がいると思うッス」 「王は兄貴がなる。 チェカもいる。 俺はその辺は自由なんだよ」 「……自信ないッス。 スラムのハイエナだし、男だし……別に誰かに何か言われたわけじゃないッスよ。 けどなんか、身分とか、気にしちゃうっていうか……周りも反対するでしょうし……」 「お前な……周りとか気にするタマか? お前も、俺も」 深く呆れたようなため息。 「それに……身分違いの恋って響きはきれいッスけど、現実、いろいろ調べると怖いなって……」 「それは……」 身分違いの恋。 それは過去に例がないわけではない。 歴代の王の中には一般人と恋に落ちて結婚した王もいる。 だがそれは「成功例」だ。 王家の人間が身分違いの恋に落ちるも、恋した相手が不可解な「事故死」や「病死」をしたり、王家が愛した一般人本人は無事でも家族が不可解ないやがらせに遭い身を引いたという話はいくらでもある。 それはレオナのような王位を継承できない立場でも起きているのだ。 例え王でなくても国家の重役。 そこと婚姻関係を結ぶのは政治家にとって美味しいことこの上ない。 その枠を一般人で潰してたまるか、邪魔は排除する、そういう思惑があって起こることだ。 「今は学生だから、自由にされてるんでしょうけど、卒業して……俺はともかくばあちゃんに何かあったらと思うと……怖くて……」 「……………」 レオナも複雑そうな顔はしている。 いかに俺様のレオナといえど、過去に実例がある状態で親族を命の危機にさらしてまで交際を継続しろとは言えないようだった。 「…………………わかった。 そう言われたらしょうがねえな。 卒業と同時に別れる。 俺たちは雇用主と使用人の関係になる。 これでいいだろ」 「すみませんレオナさん……その、レオナさんのことが好きなのは本当なので」 「ああ。 ……じゃあ一つ、約束しろ」 「約束?」 「もしお前が今述べた憂いが全て解消したら、復縁しろ」 「は、はあ……まあいいッスけど……」 無理だろ、とは思いつつ了承した。 それは儚い希望だ。 学生時代の、淡い思い出である。 思い出である。 そのはず……である。 「ねえねえラギー!」 「なんすか?」 「ラギーはいつレオナ様と結婚するの?」 喉の奥から変な声がでた。 「えっと」 「身分違いの恋って素敵!」 「いやその……」 数ヵ月前のことである。 レオナとラギーの学生時代の交際がスクープされたのだ。 出版社に匿名で送りつけられたそのネタは学生時代のレオナとラギーの交際を示す複数の隠し撮り写真と、一つの音声テープだった。 『俺は今でもお前を愛してるんだがな』 『けど、やっぱりダメッスよ……スラムのハイエナが、レオナさんみたいな人と……』 『わかってる……』 『レオナさんは、俺との関係は忘れて、ふさわしいご令嬢と結婚してください。 世話係として支えるッスから』 『……忘れられる気がしねえがな』 そんな、卒業直前に交わした、これまた誰が録音したのかわからないテープ。 音声解析により間違いなくレオナと秘書のラギー本人であることが発覚し、ちょうど大きな事件が起きていなかった夕暮れの草原の国のニュースはそれ一色となった。 流行中の『夕暮れの恋』も相まって国中が二人の関係に注目した。 同時に、レオナ様がどんなに美しく賢い令嬢との婚姻の話が出ても蹴っていた理由はこれか、と納得された。 類い稀なる美貌と賢明さと政策での実績からレオナの好感度はすこぶる高い。 特にスラム地区には「レオナ様に救われた」と信者みたいな存在さえ出てきたくらいだ。 今や、国中が二人の関係の進展を待っていると言っても過言ではないのだ。 「そうだそうだ。 ラギー、とっととレオナ殿下とくっついちまえよ」 「もう跡継ぎはチェカ様がいるもの。 好きな人と結婚させてあげなさいよ」 「だー!」 大人までこの有り様である。 「そりゃレオナさんのことは好きですけど! 好きですけど! 立場ってもんがね!」 「いいじゃない。 今ならむしろ国中歓迎するわよ」 なんせ今の国は映画のせいで「身分違いの恋っていいよね」という雰囲気で包まれている。 「水飲んでくるッスー!」 「あっ、逃げた」 給水所までダッシュで移動。 水を飲んで一息つく。 「よおラギー」 「ヴォエ」 喉から変な声が出た。 振り向けば、レオナが護衛もつけずに立っている。 「な、なーにしてるんすかこんなとこで! 護衛もなしに!」 「何って……給水所の魔法のかけ直しに決まってるだろ。 あと護衛とかウザいんだよ」 「わざわざあんたがやらなくてもかけなおす程度なら王宮なら他の魔法士用意できるじゃないッスか! あとウザかろうが立場考えて護衛はつけてほしいッス! 治安良くなったとはいえここスラムなんですけど!」 「いいじゃねえか別に。 俺の魔法だし。 あとスラムにいる程度のやつが俺にどうこうできるわけねえだろ」 ああ言えばこう言う。 はぁ、と自然とため息がでた。 「スラムの連中からさんざん言われたぞ。 いつラギーと復縁するんだって」 「奇遇ッスね~~~~~俺もさんざん同じこと言われてるんすよ~~~~~~」 「これだけ国民の祝福ムードが高まってるんだ。 今水を差すようなことをすると逆に火傷するのは誰だってわかるだろ。 今なら邪魔する馬鹿はいねえよ」 「不思議ッスよね~~~偶然身分違いの恋の作品が流行ってるときに、誰が撮ったのかもわからない写真と録音データが匿名で流出するんッスからね~~~」 「不思議だな」 「そういえば例の『夕暮れの恋』、実際面白いから問題になってないですけど流行しだす前はちょっと不自然なくらいメディアでプッシュされてたッスね~~~~~」 「へー」 「…………………」 無言。 足を軽く踏み「あんたが犯人ッスね?」と小声で問う。 「………………ほら、憂いはなくなったぞ。 とっとと復縁しろラギー。 親父も兄貴も俺の好きにしろって言ってるしな」 「イヤッス」 「はあ!?」 ありえないものを見る目で見られた。 「今結婚したら国中から全力で祝福されるじゃないッスか! ちょっとそういうの薄暗い世界に生きたハイエナとしては恥ずかしくて痒くなるんすよね!」 「こっ……ばっ……知るかそんなこと!!!!! とっととこっちに戻ってこい!」 「恥ずかしいもんは恥ずかしいッスよー!!!!!!!!!」 ライオンとハイエナの追いかけっこが始まった。 スラムのごみごみとした中を、縫うようにラギーが逃げる。 地の利はこちらにあり! あのルートを通ればいかに素早いレオナさんでも…… 「おい! そこの逃げてるラギー捕まえたやつら全員に十万マドルやるぞ!」 「俺金持ちのそういうとこ大嫌いッス!!!」 四方八方から手が伸びてきてあっという間に地に伏せられた。 まるで現行犯逮捕のような図である。 「手こずらせやがって……もうこっちは指輪も用意してんだよ……黙って左手を出しやがれ……」 「わかりました! わかりましたから!! せめてもうちょっとまともなシチュエーションにしてほしいッス!!!」 その日の騒動は即座にネットニュースになり、かつて同時期に在籍していた元NRC生を大爆笑させ、後日改めて正式な結婚のニュースが国中に報じられたという。

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#ツイ腐テ #カリジャミ 愚者の歌

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うつくしい薄月夜だ。 少しの熱さを孕んだゆるい夜風が、砂をさらさらと鳴らす。 かの千夜一夜物語での砂漠も、こういう風景だったのかもしれない。 寮の自室の窓辺に腰掛け、ジャミル・バイパーは独り黄昏ていた。 「昔々その昔、一人の男おりました…」 「その歌、懐かしいな!」 「カリム!…人の部屋に入る前にはノックをしろと言っているだろう。 」 「すまんすまん!でも、オレとお前の仲なんだし、別にいいだろう?」 どっこいしょ、と何の気兼ねもない様子でカリム・アルアジームはジャミルのすぐ横に座った。 「そういう問題じゃない。 これは、マナーの一つだ。 お前はアジーム家の次期当主なんだから、余計にその辺はきちんとしておくべきだ。 」 「ジャミルって、母親みたいなところあるよな!」 誰のせいでこうなったと思っているんだと文句の一つでも返してやりたがったが、聡明なジャミルは閉口した。 伊達に何年もカリムの世話をしているわけではない。 「なあジャミル、明日は飛行術の授業があるか?」 「俺のクラスはないが、お前のクラスはあるだろう。 」 「そうか!…それなら、」 途端、カリムの纏う空気が変わった。 いつもはきらきらと好奇心に輝きながら大きく開く辰砂色をした紅眼がすっと細まり、はつらつと元気に満ちた声は低くなる。 「このうつくしい月に酔ってみないか?」 悪いこととはわかっていても、それを断れるかはまた別の問題だ。 こうして今日も、俺はカリムのこの手を拒めない。 俺は、この辰砂の毒にやられてしまっているのだろうか。 片思いのムスタファ、未練たらしムスタファ。 「…ああ。 今宵の月は、特等うつくしいからな。 」 「んっ、あっ、ああっ…」 ジャミル専用の部屋、と言ってもほぼ毎日カリムが来るので実質は二人の部屋で、甘やかな声が響く。 合間に、甕に溜められた水が揺れるような水音と、はっ、はっと荒い呼吸の音も耳に入る。 からだが熱くて、息も苦しくて、脳が溶けてしまいそうで、思わずジャミルはカリムに縋る。 男の自分がだらしなく善がる姿は、どれだけ滑稽なものなんだろうか。 でも、今は、今だけはそんなことどうだっていい。 「ジャミル、気持ちいい、な」 「きもちぃ、からぁ、もう、あぁ…」 最中のカリムは、普段とは打って変わって貪欲になる。 ジャミルが泣きじゃくって許しを乞うても、カリムは自分が満足するまでは決して行為を止めようとしない。 カリムがどれだけこの躰を酷く貪り食い散らかしても、ジャミルはこの関係を止めようとはしない。 だってこれは、自由奔放なカリムを繋ぎとめることができる唯一の鎖だから… 「あっ、あっ、カリム、もうっ…!」 「ああ、オレもそろそろっ…」 絶頂の瞬間は、目の裏でチカチカと星が弾ける。 次いで、じわ、じわと快楽の波に呑まれるような、いっそ暴力的ですらもある感覚に捕らわれるのだからたまらない。 ふうう、と荒く乱れていた息をゆっくり吐き出しながら、カリムのそれが自分の中から抜かれていく感触をまざまざと味わった。 「はっ、は、はぁ…」 「ジャミル、辛くはないか?」 「平気、だから…」 嘘だ。 本当はさっきまで酷使されていた腰が、下半身が悲鳴を上げている。 それでも、ジャミルは後片付けをしないといけない。 ただの従者でしかない自分が、主人であるカリムに世話なんてさせてはいけない。 「喉渇いちまった。 ジャミルも何か飲みたいだろ?厨房に何かあったかな…」 「そこに…机の上に、水の入った水筒が…」 「お、本当だ!」 カリムの好きなココナッツジュースのように甘いピロートークなんてものはない。 カリムは身軽な動きで何も身に着けないまま水筒に手を伸ばす。 「冷たくてうまいなー。 ほら、ジャミルも飲めよ。 」 返事をする僅かな時間すら与えられないまま、口移しでぬるい水を飲ませられた。 じわり、ジャミルが飲みきれなかった水がベッドのシーツに染みを作る。 若い二人によってしわくちゃになってしまったシーツは、濃密な性の匂いがする。 あちらこちらに汚れもあって、ああ、後でまた洗濯しないとな。 「カリム、今日は自分の部屋で寝れるな?」 「別にいいけど、せっかくならここで寝てえな。 あ、洗濯のことなら気にすんな!」 「いや、気にするだろ…」 ジャミルの気遣いなんてまるで無視しながら、カリムはごろんとベッドに横たわった。 溜息が出そうなのを堪えて、ジャミルはもぞもぞと脱ぎ散らかされた衣服を畳み始める。 これはカリムのパンツ、こっちは俺の寝巻のズボン、これは… 「そういうのは後でもいいから、ほら、こっちに来いよ。 今夜は月だけでなく、星もきれいな夜なんだぜ。 」 「しわになったらどうするんだ。 俺の服はまだいいとして、お前の服にしわなんてついていたら…」 「家からすぐにでも新しいものが送られてくるだろうな!」 「…だろうな。 」 それならまあ、今日くらいはいいか。 心地よい疲れに身を任せ、カリムの横に寝そべった。 カリムがさり気なく腕枕をしてくるのが、何となく気恥ずかしい。 窓から見える夜空は、まさに満天というやつだった。 「綺麗だな!」 「ああ。 」 「明日って、寮長会議なんかはあったか?」 「特にはないな。 」 「なあジャミル、キスしてもいいか?」 「…ああ。 」 ちゅ、ちゅと灼熱の砂漠に不意に訪れては恵みをもたらす気まぐれな小雨のようなキスが降ってくる。 ジャミルが自分からキスを返すことは絶対にない。 そんなことをしたら、この関係の名前が変わってしまうから。 自分の中でコブラのように意地汚く燻ぶるこの未練がましい想いなんて、蓋をしておきたかった。 「疲れたなー。 」 「いくらベッドの上とは言え、全身運動だからな。 」 「んー…眠たくなってきた…」 うとうとと微睡むカリムの腕の中で、ジャミルは何も言わなかった。 いつもこうだ。 あんなにカリムに愛されたばかりだというのに、行為の後は必ず泣きそうになってしまう。 「カリム…」 カリムが寝たことを確認してから、ジャミルはそっと自分の唇をカリムの頬に押し付けた。 本当は口にしたいけど、そんなことは許されない。 この関係だって、カリムにとってもアジーム家にとっても良くないということくらいわかっている。 わかっていて、それでもこの関係を断ち切れないのは、 「お前が、好きだ…」 当たり前だよムスタファ、お前の恋は叶いっこない。 カーテンの隙間から、白んでいく夜空が見えた。 ああ、もうすぐ夜が明ける。

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| | |貴「エーデュースさいっこ!! 」 貴「レオラギと聞きまして!! 」 貴「ジェイフロ??フロジェイ?? どっちもいけます!! 」 これは腐女子がツイステの世界に転生して 推しCPを語るだけ。 ーーーーーーーーーーーーー たぴおかです。 唐突ですが前作は消させて頂きました。 理由は低評価を押しているのにも 関わらず理由が書かれていない そして、小説の先が見えなかったからです。 身勝手で申し訳ない気持ちでいっぱいですが それが私ですので、よろしくお願いします。 はい、頑張ります!! 5月27日 1時 id: - この主人公が自分と同じ思考回路してる…。 自分の気持ちを代弁してもらってます笑楽しみにしていて下さい!それは良かったです!! はい、頑張ります!ありがとうございます!! 5月25日 22時 id: - ひええええええとても面白いです.... !!!夢主ちゃんが同じ種族の人間にしか見えません.... !!!これから夢主ちゃんがどんな事をしでかしてくれるのかが楽しみです....

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