うっ血 性 心不全 と は。 うっ血性心不全(うっけつせいしんふぜん)とは/医療情報 病院検索

心不全

うっ血 性 心不全 と は

目次 -INDEX-• うっ血性心不全とは うっ血性心不全とは、心臓のポンプ機能が不十分なために全身に血液を送り出すことができず、血液がうっ滞している状態です。 引用:ニューハート・ワタナベ国際病院 一般にうっ血性心不全とは慢性うっ血性心不全状態を示し,ナトリウムと水分が過剰に蓄積され,体循環系または肺循環系に浮腫が存在している。 一方,急性うっ血性心不全はナトリウムと水分が,体内に一定以上に貯留される前に体循環系から肺循環系にシフトすることにより生ずる肺うっ血が主体であり,体重増加を伴わなくてもよい。 引用:日本救急医学会 うっ血性心不全の症状 心臓が全身に血液を十分送り出すことができなくなると、肺にうっ血が生じ、息苦しさ、むくみ、 疲れやすさなどさまざまな症状が出現します。 急激な体重増加、脈拍の増加、尿量の減少などがあります。 引用:医薬品医療機器総合機構 うっ血性心不全は体の臓器に水が溜まってしまう病気のため、むくみやすくなります。 また、重症の場合は呼吸不全に陥る場合もあり、その場合はすぐに入院しての治療が必要となります。 うっ血性心不全の原因 原因として虚血性心疾患(陳旧性心筋梗塞後が多い)、高血圧症、弁膜症、心筋症などの心臓病変以外に腎臓や内分泌臓器疾患もあげられます。 徐脈でなければベータ遮断薬も有効です。 難治性の心不全で心臓収縮の時機にばらつきがある方(左脚ブロック)に対してはCRT(心臓再同期療法)が適応となります。 引用:ニューハート・ワタナベ国際病院.

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うっ血性心不全の症状・原因・治療方法とは?

うっ血 性 心不全 と は

総論 [ ] 心臓には、血液を全身に送り出す機能と、全身からの血液を受け取る機能とがある。 この2つの機能が正常に働いてを形成し、このどちらかでも障害を受ければ循環不全を起こす。 循環器系には体の各臓器への血液量を維持する働きがあり、心臓機能の異常による送量低下を神経系や分泌系が捕らえて機能を補償する代償機構が働き、心臓は送量低下を補うため肥大したり、心拍を早める。 臓器へ送られる血流が低下することで、臓器の機能不全が進行する。 また還流が悪くなることで臓器内の血液うっ滞()を起こす。 根本的な原因は心臓にあるが、症状は臓器の経過的な機能不全による影響でまず露呈する。 心不全の症状は、主にうっ血によるものである( うっ血性心不全)。 左心と右心のどちらに異常があるかによって、とのどちらにうっ血が出現するかが変わり、これによって症状も変化する。 このことから、右心不全と左心不全の区別は重要であるが、進行すると両心不全となることも多い。 治療は、致命につながる急性症状の除去、心臓機能の回復、心臓機能を悪化させている原因の特定と排除となる。 また、治療内容の決定に当たっては、との区別も重要である。 急性心不全に当てはまるのは例えばに伴う心不全であり、慢性心不全に当てはまるのは例えばやに伴う心不全である。 念のため付け加えると、急性心不全が終末期状態としての心不全を指しているわけではない(急性心不全は治療により完全に回復する可能性がある)。 最近では [ ]、心臓の収縮機能は正常であるが拡張期機能が低下した心不全 HF-PEF の病態の把握や治療方法の確立が急がれている。 病態 [ ] 左心不全と右心不全 [ ] 症状を来たす原因が、主に左心室の機能不全によるものなのか、右心室の機能不全によるものなのかによって、心不全を• 左心不全(さしんふぜん、 left heart failure)• 右心不全(うしんふぜん、 right heart failure) の2種類に大別する方法である。 厳密に区別することができない場合も多いが、病態把握や治療方針決定に有用であるため、頻繁に使用される概念である。 左心不全 右心不全 うっ血による 所見 左房圧上昇による肺うっ血 中心静脈圧上昇による静脈うっ血• 急性肺水腫(労作時呼吸困難や 起座呼吸、湿性ラ音など)• 左房圧上昇• 心係数低下• 下腿浮腫• 静脈怒張• 肝腫大 心拍出量低下 による所見• 血圧低下• 全身倦怠感• 尿量減少• 尿中Na排泄量減少• 肺血流量低下による心拍出量低下 その他の所見• 心濁音界の拡大• III音、IV音(奔馬律)• 交互脈は兆候 左心不全 左心不全は、左心系の機能不全にともなう一連の病態のことである。 左心系は体循環を担当することから諸臓器の血流低下が発生するほか、心拍出量低下による 血圧低下、左房圧上昇による 肺うっ血が生じる。 肺うっ血は、肺が左心系の上流に位置することから出現するものである。 血圧低下の症状 頻脈、チアノーゼ、尿量低下、血圧低下、手足の冷感、意識レベルの低下• 肺うっ血の症状 、、、発作性夜間呼吸困難、、、湿性ラ音など 胸部X線画像においては、• 心陰影の拡大• 肺うっ血• Kerley's B line が見られる。 左心不全は、さらに肺血流の停滞を経由し、右心系へも負荷を与えるため、左心不全を放置したとき、右心不全を合併するリスクが高くなる。 特に心不全における呼吸困難は、横になっているよりも座っているときの方が楽である、という特徴を持つ。 これを(きざこきゅう、 orthopnea)という。 右心不全 右心不全は、右心系の機能不全にともなう一連の病態のことであり、 静脈系のうっ血が主体となる。 この場合、液体が過剰に貯留するのは体全体、特にであり、心不全徴候としての下腿は有名である。 そのほか、、、など、循環の不良を反映した症状をきたす。 右心不全の多くは、左心不全に続発して生じるかたちとなる。 左心不全で肺うっ血が進行し、肺高血圧をきたすまでに至ると、右室に圧負荷がかかり、右心不全を起こす。 治療薬にコルホルシンダルパートがある。 右心不全のみを起こすのは、 肺性心、 肺梗塞など、ごく限られた疾患のみである。 急性・慢性心不全 [ ] 急性・慢性心不全の区別は、主として、治療内容の決定に使用される。 急性心不全 [ ] 急性心不全においては、心機能の低下が代償可能な範囲を上回り、急激な低下を示すことから、血行動態の異常は高度となる。 なお、左心不全が多い。 症状としては、 呼吸困難、 ショック症状といった急性症状が出現する。 治療方針としては、血行動態の正常化を図る(心臓負荷を軽減し、心拍出量を増加させる)ことが優先され、強心薬、(IABP 、経皮的心肺補助装置( 、左室(LVAD 、などが補助循環治療の選択肢となる。 慢性心不全 [ ] 長期にわたって進行性に悪化するため、代償された状態が長期間持続したのちに破綻する。 これによって、収縮能および拡張能は低下し、また、代償機構の破綻によって、増大した体液が貯留することとなる。 この結果、倦怠感と呼吸困難の持続が出現し、運動耐容能が低下する。 治療は、心機能の改善やQOLの向上と生命予後の改善を目的として、自覚症状の軽減を主眼とするものとなる。 診断 [ ] 前述のような臨床症状から疑われ、心によって診断される。 エコーによって、心不全の原因疾患の検索がなされ、心臓の動きは十分か、拍出量がどの程度かなどを定量的に把握することができる。 胸部や、 BNP 、 ANP などの血液生化学検査が参考になることもあるが、通常はエコーが最も多くの情報をもたらす。 観血的にはを挿入し心拍出量や PCWP 、 CVP の測定を行う。 心不全の病期分類 [ ] 心不全の病期分類には臨床症状から分けた分類、カテーテルによる計測値から分けた分類などさまざまな分類がある。 NYHA分類 [ ] NYHA分類(ニーハ分類、ナイハ分類 とも、: NYHA Classification)は、ニューヨーク心臓協会 New York Heart Association, NYHA が定めた心不全の症状の程度の分類で、心不全の重症度を以下のように4種類に分類するもの。 簡便であるためよく使用される。 NYHA I 心疾患があるが症状はなく、通常の日常生活は制限されないもの。 NYHA II 心疾患患者で日常生活が軽度から中等度に制限されるもの。 安静時には無症状だが、普通の行動で疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じる。 NYHA III 心疾患患者で日常生活が高度に制限されるもの。 安静時は無症状だが、平地の歩行や日常生活以下の労作によっても症状が生じる。 NYHA IV 心疾患患者で非常に軽度の活動でも何らかの症状を生ずる。 安静時においても心不全・狭心症症状を生ずることもある。 キリップ分類 [ ] キリップ分類 Killip Classification は、 Thomas Killip III らが提唱した分類で、急性心筋梗塞での心機能障害の重症度を分類したものである。 したがって全般的な心不全の分類とは若干その趣意を異にするところがある。 Killip I ポンプ失調 — 、心不全なし• Killip III 全肺野で湿性ラ音、肺水腫• Killip IV 心原性ショック フォレスター分類 [ ] フォレスター分類 Forrester Hemodynamic Subsets は、 James S. Forrester III らが提唱した分類で、カテーテルによる計測値を使った分類である。 治療法との相関で実際の現場ではよく使われる分類法であるが、カテーテルを挿入しないと計測できないといった不便さがある。 Forrester I C. 2、 PAWP 2. Forrester III C. 18 フォレスター分類 肺動脈契入圧 18以下 18以上 心拍出 係数 2. 2以上 I II 2. 2以下 III IV ノーリア分類 [ ] ノーリア分類 Nohria's Classification は、 Anju Nohria らが提唱した分類で、フォレスター分類のカテーテルを挿入しないと計測できないといった不便さを改善したものである。 Nohria A dry - warm: 低灌流所見なし、うっ血所見なし• Nohria B wet - warm: 低灌流所見なし、うっ血所見あり• Nohria L dry - cold: 低灌流所見あり、うっ血所見なし• Nohria C wet - cold: 低灌流所見あり、うっ血所見あり ノーリア分類 うっ血所見 なし あり 組織灌流 の低下 なし A warm - dry B warm - wet あり L cold - dry C cold - wet• 低灌流所見 "cold" - 末梢まで血液が行きわたっていない状態、つまり四肢が冷たいといった所見• 治療 [ ] 現代医学による治療 [ ] 原則として、静脈うっ滞を改善するにはが、心臓の拍出量改善のためにはが使われる。 その他を併用することもある。 遺伝子組み換えヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド hANP も用いられる。 ただし、心不全は様々な原因によって起こるので、原疾患によって治療法も大きく異なる。 心不全のを改善する目的として、や、また利尿薬の一つであるなどの抗アルドステロン薬の併用による治療が推奨されている [ ]。 急性期 [ ] CS 分類においては、まず来院直後の sBP をもとに下記の3分類、また明らかに治療戦略の異なるものを独立させて、合計5分類を行なう。 CS1• 血圧が高いタイプで、sBPは140mmHgより上である。 急激な呼吸困難、肺水腫(flash)が主病態となり、胸部X線写真上、心臓は拡大していないことも多い。 高血圧によるものが多く、ある日突然に息苦しくなる。 治療としては、まず血管拡張薬の投与が行なわれる。 CS2• 血圧が大きく変化しないタイプで、sBPは100〜140mmHgである。 症状は比較的緩徐に悪化し、末梢浮腫が主病態となる。 胸部X線写真上、心拡大が認められる場合が多い。 治療としては、まずhANPや利尿薬の投与が行なわれる。 CS3• 血圧が低下するタイプで、sBPは100mmHg未満となる。 症状は急激な場合と緩徐に悪化する場合があり、低灌流が主病態となる。 重度の慢性心不全、低心拍出量が基礎にある。 治療としては、まず強心剤投与と輸液が行なわれる。 CS4• 急性冠症候群 ACS によるものである。 治療はACSのそれに準じる。 CS5• 右心不全を来たしているものである。 sBPが90以上で慢性全身体液貯留があれば利尿薬が考慮され、sBPが90未満では強心薬が投与される。 sBPの改善が認められなければ血管収縮薬が考慮される。 予後 [ ] 原疾患によって治療方針が大きく異なる。 一般的には、心不全に対して適切な治療がなされていれば、長期生存も可能である。 - 重症であれば手術など。 - 薬物治療やアブレーションなどが行われる。 - B1の投与で劇的に改善する。 その他 [ ] 病理学上「心不全」は「 心臓の機能が不十分である」という意味でしかない。 このため終末期状態としての心不全はのとしては認められず、通常は病理学上の実際の死因(つまりいかなる疾患や症状が心不全・心拍呼吸停止に至らせたのか)が記載される。 しかし著名人の死においては、死亡当初は急性心不全として公表されながらも、後になって遺族や関係者などから実際には自殺や薬物過剰摂取による事故死だったという事実が明かされる例が時折見られる。 またかつては、急死した者の死因がなかなか特定しにくい場合、時間上の制約から検死報告書などに便宜上「急性心不全」と記載することが時折見られた。 を揺るがせたの際にこれが大きな問題となったことがある。 動画 [ ]• 2018年8月6日閲覧。 丸山 仁司, リスク管理 バイタルサイン, 理学療法科学, 2005, 20 巻, 1 号, p. 53-58, Doi:10. 53,• 慢性心不全治療ガイドライン• 作家のは、朝日新聞の訃報などで心不全と報道されていたが、後に自殺と判明した。 が所属する芸能事務所代表のは当初、急性心不全と報じられていたが、数日後に都はるみがマスコミ各社にFAXを送り、自殺だったことを明かした。 神戸大学の溝井泰彦教授の調査チームは、監察医制度がない地域に心不全が突出しており、原因不明の場合ほとんどが急性心不全で処理されている疑いが強いことを示した(朝日新聞 1990年12月4日)。 の人口動態統計では、死因別死亡率で1993年から1995年にかけて心疾患に不自然な急減があり、報道発表資料には「死亡診断書の改正の影響によるものと考えられる」と注記されている。 この死亡診断書の様式変更で、終末期状態としての心不全や呼吸不全を直接死因として記入しないことが説明書きに明記された。 参考文献 [ ]• 松崎益徳ほか. 2011年2月20日閲覧。 杉本恒明, 矢崎義雄『内科学 I(第9版)』、2007年、405-412頁。

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重症うっ血性心不全の薬物治療

うっ血 性 心不全 と は

総論 [ ] 心臓には、血液を全身に送り出す機能と、全身からの血液を受け取る機能とがある。 この2つの機能が正常に働いてを形成し、このどちらかでも障害を受ければ循環不全を起こす。 循環器系には体の各臓器への血液量を維持する働きがあり、心臓機能の異常による送量低下を神経系や分泌系が捕らえて機能を補償する代償機構が働き、心臓は送量低下を補うため肥大したり、心拍を早める。 臓器へ送られる血流が低下することで、臓器の機能不全が進行する。 また還流が悪くなることで臓器内の血液うっ滞()を起こす。 根本的な原因は心臓にあるが、症状は臓器の経過的な機能不全による影響でまず露呈する。 心不全の症状は、主にうっ血によるものである( うっ血性心不全)。 左心と右心のどちらに異常があるかによって、とのどちらにうっ血が出現するかが変わり、これによって症状も変化する。 このことから、右心不全と左心不全の区別は重要であるが、進行すると両心不全となることも多い。 治療は、致命につながる急性症状の除去、心臓機能の回復、心臓機能を悪化させている原因の特定と排除となる。 また、治療内容の決定に当たっては、との区別も重要である。 急性心不全に当てはまるのは例えばに伴う心不全であり、慢性心不全に当てはまるのは例えばやに伴う心不全である。 念のため付け加えると、急性心不全が終末期状態としての心不全を指しているわけではない(急性心不全は治療により完全に回復する可能性がある)。 最近では [ ]、心臓の収縮機能は正常であるが拡張期機能が低下した心不全 HF-PEF の病態の把握や治療方法の確立が急がれている。 病態 [ ] 左心不全と右心不全 [ ] 症状を来たす原因が、主に左心室の機能不全によるものなのか、右心室の機能不全によるものなのかによって、心不全を• 左心不全(さしんふぜん、 left heart failure)• 右心不全(うしんふぜん、 right heart failure) の2種類に大別する方法である。 厳密に区別することができない場合も多いが、病態把握や治療方針決定に有用であるため、頻繁に使用される概念である。 左心不全 右心不全 うっ血による 所見 左房圧上昇による肺うっ血 中心静脈圧上昇による静脈うっ血• 急性肺水腫(労作時呼吸困難や 起座呼吸、湿性ラ音など)• 左房圧上昇• 心係数低下• 下腿浮腫• 静脈怒張• 肝腫大 心拍出量低下 による所見• 血圧低下• 全身倦怠感• 尿量減少• 尿中Na排泄量減少• 肺血流量低下による心拍出量低下 その他の所見• 心濁音界の拡大• III音、IV音(奔馬律)• 交互脈は兆候 左心不全 左心不全は、左心系の機能不全にともなう一連の病態のことである。 左心系は体循環を担当することから諸臓器の血流低下が発生するほか、心拍出量低下による 血圧低下、左房圧上昇による 肺うっ血が生じる。 肺うっ血は、肺が左心系の上流に位置することから出現するものである。 血圧低下の症状 頻脈、チアノーゼ、尿量低下、血圧低下、手足の冷感、意識レベルの低下• 肺うっ血の症状 、、、発作性夜間呼吸困難、、、湿性ラ音など 胸部X線画像においては、• 心陰影の拡大• 肺うっ血• Kerley's B line が見られる。 左心不全は、さらに肺血流の停滞を経由し、右心系へも負荷を与えるため、左心不全を放置したとき、右心不全を合併するリスクが高くなる。 特に心不全における呼吸困難は、横になっているよりも座っているときの方が楽である、という特徴を持つ。 これを(きざこきゅう、 orthopnea)という。 右心不全 右心不全は、右心系の機能不全にともなう一連の病態のことであり、 静脈系のうっ血が主体となる。 この場合、液体が過剰に貯留するのは体全体、特にであり、心不全徴候としての下腿は有名である。 そのほか、、、など、循環の不良を反映した症状をきたす。 右心不全の多くは、左心不全に続発して生じるかたちとなる。 左心不全で肺うっ血が進行し、肺高血圧をきたすまでに至ると、右室に圧負荷がかかり、右心不全を起こす。 治療薬にコルホルシンダルパートがある。 右心不全のみを起こすのは、 肺性心、 肺梗塞など、ごく限られた疾患のみである。 急性・慢性心不全 [ ] 急性・慢性心不全の区別は、主として、治療内容の決定に使用される。 急性心不全 [ ] 急性心不全においては、心機能の低下が代償可能な範囲を上回り、急激な低下を示すことから、血行動態の異常は高度となる。 なお、左心不全が多い。 症状としては、 呼吸困難、 ショック症状といった急性症状が出現する。 治療方針としては、血行動態の正常化を図る(心臓負荷を軽減し、心拍出量を増加させる)ことが優先され、強心薬、(IABP 、経皮的心肺補助装置( 、左室(LVAD 、などが補助循環治療の選択肢となる。 慢性心不全 [ ] 長期にわたって進行性に悪化するため、代償された状態が長期間持続したのちに破綻する。 これによって、収縮能および拡張能は低下し、また、代償機構の破綻によって、増大した体液が貯留することとなる。 この結果、倦怠感と呼吸困難の持続が出現し、運動耐容能が低下する。 治療は、心機能の改善やQOLの向上と生命予後の改善を目的として、自覚症状の軽減を主眼とするものとなる。 診断 [ ] 前述のような臨床症状から疑われ、心によって診断される。 エコーによって、心不全の原因疾患の検索がなされ、心臓の動きは十分か、拍出量がどの程度かなどを定量的に把握することができる。 胸部や、 BNP 、 ANP などの血液生化学検査が参考になることもあるが、通常はエコーが最も多くの情報をもたらす。 観血的にはを挿入し心拍出量や PCWP 、 CVP の測定を行う。 心不全の病期分類 [ ] 心不全の病期分類には臨床症状から分けた分類、カテーテルによる計測値から分けた分類などさまざまな分類がある。 NYHA分類 [ ] NYHA分類(ニーハ分類、ナイハ分類 とも、: NYHA Classification)は、ニューヨーク心臓協会 New York Heart Association, NYHA が定めた心不全の症状の程度の分類で、心不全の重症度を以下のように4種類に分類するもの。 簡便であるためよく使用される。 NYHA I 心疾患があるが症状はなく、通常の日常生活は制限されないもの。 NYHA II 心疾患患者で日常生活が軽度から中等度に制限されるもの。 安静時には無症状だが、普通の行動で疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じる。 NYHA III 心疾患患者で日常生活が高度に制限されるもの。 安静時は無症状だが、平地の歩行や日常生活以下の労作によっても症状が生じる。 NYHA IV 心疾患患者で非常に軽度の活動でも何らかの症状を生ずる。 安静時においても心不全・狭心症症状を生ずることもある。 キリップ分類 [ ] キリップ分類 Killip Classification は、 Thomas Killip III らが提唱した分類で、急性心筋梗塞での心機能障害の重症度を分類したものである。 したがって全般的な心不全の分類とは若干その趣意を異にするところがある。 Killip I ポンプ失調 — 、心不全なし• Killip III 全肺野で湿性ラ音、肺水腫• Killip IV 心原性ショック フォレスター分類 [ ] フォレスター分類 Forrester Hemodynamic Subsets は、 James S. Forrester III らが提唱した分類で、カテーテルによる計測値を使った分類である。 治療法との相関で実際の現場ではよく使われる分類法であるが、カテーテルを挿入しないと計測できないといった不便さがある。 Forrester I C. 2、 PAWP 2. Forrester III C. 18 フォレスター分類 肺動脈契入圧 18以下 18以上 心拍出 係数 2. 2以上 I II 2. 2以下 III IV ノーリア分類 [ ] ノーリア分類 Nohria's Classification は、 Anju Nohria らが提唱した分類で、フォレスター分類のカテーテルを挿入しないと計測できないといった不便さを改善したものである。 Nohria A dry - warm: 低灌流所見なし、うっ血所見なし• Nohria B wet - warm: 低灌流所見なし、うっ血所見あり• Nohria L dry - cold: 低灌流所見あり、うっ血所見なし• Nohria C wet - cold: 低灌流所見あり、うっ血所見あり ノーリア分類 うっ血所見 なし あり 組織灌流 の低下 なし A warm - dry B warm - wet あり L cold - dry C cold - wet• 低灌流所見 "cold" - 末梢まで血液が行きわたっていない状態、つまり四肢が冷たいといった所見• 治療 [ ] 現代医学による治療 [ ] 原則として、静脈うっ滞を改善するにはが、心臓の拍出量改善のためにはが使われる。 その他を併用することもある。 遺伝子組み換えヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド hANP も用いられる。 ただし、心不全は様々な原因によって起こるので、原疾患によって治療法も大きく異なる。 心不全のを改善する目的として、や、また利尿薬の一つであるなどの抗アルドステロン薬の併用による治療が推奨されている [ ]。 急性期 [ ] CS 分類においては、まず来院直後の sBP をもとに下記の3分類、また明らかに治療戦略の異なるものを独立させて、合計5分類を行なう。 CS1• 血圧が高いタイプで、sBPは140mmHgより上である。 急激な呼吸困難、肺水腫(flash)が主病態となり、胸部X線写真上、心臓は拡大していないことも多い。 高血圧によるものが多く、ある日突然に息苦しくなる。 治療としては、まず血管拡張薬の投与が行なわれる。 CS2• 血圧が大きく変化しないタイプで、sBPは100〜140mmHgである。 症状は比較的緩徐に悪化し、末梢浮腫が主病態となる。 胸部X線写真上、心拡大が認められる場合が多い。 治療としては、まずhANPや利尿薬の投与が行なわれる。 CS3• 血圧が低下するタイプで、sBPは100mmHg未満となる。 症状は急激な場合と緩徐に悪化する場合があり、低灌流が主病態となる。 重度の慢性心不全、低心拍出量が基礎にある。 治療としては、まず強心剤投与と輸液が行なわれる。 CS4• 急性冠症候群 ACS によるものである。 治療はACSのそれに準じる。 CS5• 右心不全を来たしているものである。 sBPが90以上で慢性全身体液貯留があれば利尿薬が考慮され、sBPが90未満では強心薬が投与される。 sBPの改善が認められなければ血管収縮薬が考慮される。 予後 [ ] 原疾患によって治療方針が大きく異なる。 一般的には、心不全に対して適切な治療がなされていれば、長期生存も可能である。 - 重症であれば手術など。 - 薬物治療やアブレーションなどが行われる。 - B1の投与で劇的に改善する。 その他 [ ] 病理学上「心不全」は「 心臓の機能が不十分である」という意味でしかない。 このため終末期状態としての心不全はのとしては認められず、通常は病理学上の実際の死因(つまりいかなる疾患や症状が心不全・心拍呼吸停止に至らせたのか)が記載される。 しかし著名人の死においては、死亡当初は急性心不全として公表されながらも、後になって遺族や関係者などから実際には自殺や薬物過剰摂取による事故死だったという事実が明かされる例が時折見られる。 またかつては、急死した者の死因がなかなか特定しにくい場合、時間上の制約から検死報告書などに便宜上「急性心不全」と記載することが時折見られた。 を揺るがせたの際にこれが大きな問題となったことがある。 動画 [ ]• 2018年8月6日閲覧。 丸山 仁司, リスク管理 バイタルサイン, 理学療法科学, 2005, 20 巻, 1 号, p. 53-58, Doi:10. 53,• 慢性心不全治療ガイドライン• 作家のは、朝日新聞の訃報などで心不全と報道されていたが、後に自殺と判明した。 が所属する芸能事務所代表のは当初、急性心不全と報じられていたが、数日後に都はるみがマスコミ各社にFAXを送り、自殺だったことを明かした。 神戸大学の溝井泰彦教授の調査チームは、監察医制度がない地域に心不全が突出しており、原因不明の場合ほとんどが急性心不全で処理されている疑いが強いことを示した(朝日新聞 1990年12月4日)。 の人口動態統計では、死因別死亡率で1993年から1995年にかけて心疾患に不自然な急減があり、報道発表資料には「死亡診断書の改正の影響によるものと考えられる」と注記されている。 この死亡診断書の様式変更で、終末期状態としての心不全や呼吸不全を直接死因として記入しないことが説明書きに明記された。 参考文献 [ ]• 松崎益徳ほか. 2011年2月20日閲覧。 杉本恒明, 矢崎義雄『内科学 I(第9版)』、2007年、405-412頁。

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