アキレス 最後 の 戦い。 聴いてみた 第30回 レッド・ツェッペリン 「プレゼンス」: 言黙(ことだま)

レッド・ツェッペリンのプレゼンスは、オープニングのアキレス・ラスト・スタンドだけでも聴く価値があると思う件

アキレス 最後 の 戦い

アキレスラストスタンド ACHILLES LAST STAND 10分22秒 プレゼンスのA面1曲目です。 プレゼンスの存在意義 プレゼンスとは「存在」という意味ですが、 そのプレゼンスの存在意義こそこの 「アキレス最後の戦い」です。 ハードロックバンド、というか ギター中心のバンドの目標とすべき曲だと思います。 ツェッペリンのスタジオ録音としては 10分を超える曲は3曲しかありません。 そのうちの一曲がこの曲です。 (他は「死にかけて」と「ケラウズランブラ」) 大作というだけでなくツェッペリンのバンドにおける 曲の重要性としても特筆すべきナンバーです。 「アキレスラストスタンド」を無理やり直訳すると 「アキレウス最後の立ち姿」とでもなるでしょうか。 もう少し意訳して 「アキレウス最後の勇姿」がいいでしょう。 さて、この曲はギターの曲です。 もちろんバンドでの演奏ですが、主役はギターです。 ペイジの本領発揮といったところです。 10分の曲なのに息をもつかせぬ展開ですね。 これぞツェッペリンという曲ですね。 プレゼンスはこの曲のために存在します。 そしてプレゼンスこそがツェッペリンの存在証明です。 そういう意味で、この曲はツェッペリンにとって 重要な意味を持つといっていいでしょう。 ツェッペリンラストスタンド ツェッペリンファンの中には インスルージアウトドアが嫌いな人が 思った以上に大勢います。 その人たちにとってこの曲は ツェッペリンラストスタンドです。 オープニングとエンディングに エレクトリックギターのアルペジオがあります。 それに挟まれた残りの部分はずっとアップテンポです。 しかも途中でのリズム変化もなく 10分近くガンガン押しまくります。 ジョーンズとボーナムのリズムセクションは職人技です。 プラントのボーカルを含めて4人の演奏がどんどん迫ってきます。 これぞツェッペリンサウンドの醍醐味という風情です。 プレゼンスはペイジが一番気に入っていると いわれているアルバムです。 「アキレス最後の戦い」を聴いているだけでわかる気がします。 アキレスはアトラスから? 歌詞は当然プラントですが、モロッコで見た アトラス山脈の雄姿からのインスパイアだそうです。 そこに当時読んでいたウィリアム・ブレイクの エッセンスが加わります。 アキレスにしたのは、交通事故後に車いすに乗っていたのが 影響しているとも言われています。 再び立てるようになるかどうかの不安から アキレスを思い出したのでしょ。 様々な要素を加えて作り上げた大曲は、ほんとうに ツェッペリンラストスタンドを意識していたのかもしれません。 もちろんほかのバンドにも人気のこの曲 大曲なので全曲フルでカバーしているバンドは 少ないとは思いますが、この曲はやっぱり人気があります。 特に、ドリームシアターがメドレーの中に入れているのは とっても印象的でした。 ホッツオンフォーノーウェア HOTS ON FOR NOWHERE 4分43秒 プレゼンスのB面の3曲目です。 何処へ? ひょっとしてプレゼンスで一番目立たない曲かもしれません。 何しろ7曲しかないうえにプレゼンスは印象的な曲が多いですから。 「何処へ」の後に続く「一人でお茶を」は 評価はあまり高くはないものの、それなりに印象的です。 とってつけたようなイントロからのブルースですから。 そういう意味では「何処へ」はまとまりすぎているのかもしれません。 ただ、真っ向勝負のギターアルバムの プレゼンスの一角をなす曲で、 この曲がある意味ツェッペリンの「存在」のようにも感じます。 リズムも特徴的で、ペイジもお気に入りです。 でもこの曲、目立たないですよね。 「何処へ」と言われても原題を言われてもピンとこない。 曲を聴くと「あ〜この曲か!」と思ってします。 (あくまでも個人的な感想です) 原題は「無意味なもののために熱くする」といったような ニュアンスでしょうか? それを「何処へ」というタイトルにしています。 かなり苦しかったと思います。 この曲も当然、プラントが歌詞を書いています。 ペイジとピーターグラントがプラントの気に障ることをしたらしく、 そのことに対する不満をぶつけているそうです。 グラント含めてご乱交がお得意のメンバーのことですから メンバー同士がぶつかることも多かったのでしょう。 それを歌詞にしてしまうプラントもプラントなら 曲に仕上げてしまうペイジもペイジです。 しかもこの曲はプレゼンス用に大至急揃えたのではなく、 前作のセッション時に骨格を作って、温めていた曲なので 最初からやる気満々だったようです。 歌詞には「アー!」とか「オー!」とか 不満を表す表現がある反面、 ラッラ ラララ ララ ベィビー ラッラ ラララ ラー イェー と、陽気なコーラスも出てきます。 フェンダーストラト ペイジがこの曲で使っているギターは レイクプラシッドブルー1960フェンダーストラトキャスター 曲の途中で パゥーン というような音も聞こえますが、トレモロアームですね。 単純そうに聞こえるリズムなのですが 一番から二番に移るところで変拍子になって、 あわててしまいます。 このあたりがツェッペリンらしいところです。 リズム隊が合っているのか間違っているのか わからない感じで進んでいきながら いつの間にかおさまっているというパターンです。 このような奇妙な雰囲気を感じる曲は ツェッペリンにはほかにもたくさんありますよね。 そして印象的なギターフレーズを2回繰り返して 曲を締めくくる。 ペイジがこの曲を気に入っているのもわかる気がします。 ロイヤルオルレアン ROYAL ORLEANS 2分58秒 プレゼンスのA面の3曲目です。 軽快なハードロック アップテンポなリフをバックにプラントが唄いまくる。 バックの演奏はドラムとベースとギターの 典型的なハードロックバンド。 後半は間奏から音の厚みを加えどんどん盛り上がっていきます。 これが3分弱の出来事ですからまさに圧倒されます。 プレゼンスは「アキレス最後の戦い」や「俺の罪」など 大曲も多く全部で7曲です。 その中でロイヤルオルレアンの3分弱というのは 逆にツェッペリンらしさを感じます。 3人の演奏が何とも小気味よく、高音で奏でるリフの返しも軽快です。 間奏のリードギターのフレーズも快調で程なく オープニングのフレーズを繰り返します。 その後再びボーカルと絡み、ボーナムのボンゴまで入ってきます。 そしてたっぷり2秒はあるようなブレイク! たたみかけるように盛り上がっていき、 またまたオープニングのフレーズを繰り返し、 潔くスパッと終わる。 この曲はA面のラストナンバーなので レコードをあわててひっくり返す気になります。 プレゼンスは構成までしっかりと計算されているアルバムです。 若気の至り? ロイヤルオルレアンというのは固有名詞なので 訳しても意味がないですね。 ニューオリンズにあるホテルの名前です。 オルレアンはオリンズのことです。 歌詞はプラントが作ったのですが、 ジョーンズがニューオリンズのホテルで体験した ある出来事のことを唄っています。 体験したというよりは、しでかしたと言ったほうがいいかもしれません。 「バーで知り合った『女性』をホテルの部屋に連れて行ったところ 実は男でした」という、ありがちな話です。 服装倒錯者などと表現していますが、 現在の日本風に言えば「女装家」です。 コンサートツアー中のご乱交をロードフィーバーと称しますが、 1970年代初期のロードで起こったそうです。 メンバーでは一番分別がありそうなジョーンズさん。 彼は1946年に生まれました。 1970年代初期といえば大成功したばかりの20代の青年でした。 ただ、そのあとどうした経緯か、その部屋から ボヤ騒ぎなどもあり、寝入っていたジョーンズが 目覚めたときには消防士に取り囲まれていたそうです。 そこまで行くと、若気の至りというには少し度を過ぎた ロードフィーバーでしたね。 1970年代初期といえば、 グラムロックが流行しデビッドボウイも女装をしていた時代です。 ロッカーの周りにはそのような人たちも集まってきました。 ちなみに彼女(彼?)の名前はステファニーだったということです。 ノーバディーズフォルトバットマイン NOBODY'S FAULT BUT MINE 6分27秒 プレゼンスのB面の1曲目です。 ペイジの真骨頂、究極のリフ 「俺の罪」のギターリフはフレーズがとても印象的です。 しかも、長い。 一回のリフが12〜13秒ほどの長さです。 ギターだけで三回、このリフを繰り返します。 四回目と五回目はプラントのボーカルもかぶります。 アアア、アアア、アーアー アアア、アアア、アーアー アアアアー、アーアアアアー、アアアアアアアーアアアアー アアア、アアア、アーアー アアア、アアア、アーアー アアアアー、アーアアアアー、アアアアアアアーアアアアー そこからはバンドが入ります。 リフではなく、リズムがはっきりしたイントロです。 そのあとおもむろにボーカルが入っていきます。 このリフはいつ聞いても、グッときます。 究極のリフと言っていいでしょう。 ペイジは、リフを作る天才であり、 ツェッペリンはリフのバンドだと思います。 たとえ原曲があっても、リフで聞かせるバンドです。 誰の罪?俺の罪? そういうわけで、この曲も問題を起こしました。 ノーバディーズフォルトバットマイン は、 ブルースの名曲ですが、ブラインドウィリージョンソンが 書いた曲が下敷きになっています。 その曲のタイトルは、 ノーバディーズフォルトバットマイン 同じです。 典型的なブルースです。 2回同じフレーズを繰り返して、3回目にオチを歌います。 プラントは「俺の罪」では そのあとに最初のフレーズを歌っていますが、 基本的にトラディショナルなブルースです。 フレーズが極端にアレンジされているとはいえ、 やっぱり権利の話になってくると負けますよね。 仕方のないことです。 ペイジは実際のところは、ブラインドウィリージョンソンのバージョンより ジョンレンボーンのバージョンの方により多く影響を受けたみたいです。 確かにそういわれてみると、 ジョンレンボーンのバージョンがツェッペリンの曲に 似ているような気がします。 ただ、歌詞の中でも「俺の罪」と言っていることだし いいのじゃないでしょうか。 ノーバディーズフォルトバットマイン 誰の過ちでもなくて俺の過ちだ! というのが直訳ですね。 これを「俺の罪」という邦題にしたのはかっこいいです。 とても洒落ています。 センスが光ります。 プレゼンスというアルバムは、 ペイジが気に入っているアルバムです。 中でも「俺の罪」はお気に入りのようです。 そりゃそうですよね。 これだけのびのびとギターが弾ければいいですよね。 ギターのフレーズが曲全体を支配しています。 1977年以降のライブでは、定番の曲となりました。 ティーフォーワン TEA FOR ONE 9分27秒 プレゼンスのB面の4曲目、 プレゼンスの最後の曲です。 プレゼンスというアルバムとこの曲の評価 プレゼンスというアルバムは不思議なもので 評価の割には売れていません。 アルバムの評価はとっても高いですよね。 曲の評価も悪くはないのですが、良くもない。 特に「一人でお茶を」の評価は高くはありません。 アルバムのラストナンバーで 曲の長さもアキレス最後の戦いに次ぐものです。 それだけ力を入れているということでもあります。 構成もしっかりしていて、曲も悪くない。 いい曲じゃないですか? それなのに、いまいちの評価! ペイジ自身はこの曲を高く評価しています。 いわゆるお気に入りですよね。 典型的なブルースなのですが、 サードアルバムの「貴方を愛しつづけて」との 共通性を指摘されます。 ただ、イントロの部分が取ってつけたようなのですね。 最初の20数秒が、明るい感じで進みます。 この部分必要だったのでしょうか? ホームシックの歌詞なのだそうです プラントの歌詞はいたって真面目で、 時間の進みが遅いと感じている時のことを 物憂げに歌っています。 コンサートツアーでニューヨークに来ている時に この歌詞を書いたそうです。 ホームシックで、早く帰りたいという信条ですね。 歌詞の中に「お茶」は出てきませんが、 プラントは「一人でお茶を」飲みながら この歌詞を書いていたそうです。 なお他のメンバーは、全くそういうことはなかったとのこと。 バックもけだるい感じで、奏でられます。 久しぶりの、正面からのブルースという感じですね。 いずれにしても、それほど悪い曲ではありません。 もちろんツェッペリンには、特にペイジには バンドの次の展開の構想が頭の中にあったはずです。 そこで、今までの締めくくりとして ブルースを演りたかったのではないでしょうか。 フォアシンボルズでも同じことをしていますよね。 タイトルはもちろん タイトルはもちろん「二人でお茶を」を意識たものです。 Tea For Two ティーフォーツー これは、ジャズの名曲で、 特にトミードーシー楽団の演奏で有名ですね。 1958年だそうです。 もともとは1925年のヒット曲で、 ミュージカル「ノーノーナネット」で使用されたのが オリジナルだということです。 作曲はヴィンセントユーマンスです。 1950年にドリスデイ主演で「二人でお茶を」が タイトルに使われた映画も作られています。 そして当然、ドリスデイでもヒットしました。 ドリスデイといえば、ビートルズが ディグイットの中で取り上げている女優さんですね。

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レッドツェッペリンの不朽の名曲ランキング!おすすめ代表曲Best10!│新時代レポ

アキレス 最後 の 戦い

1977 April 3 - Oklahoma City, Oklahoma 参考音源 : FUCKING T. ライブ活動としては、このツアーが 2年ぶりとなる。 前年の「永遠の詩」封切りを受け、ツアーの選曲も 映画やサントラとは重ならないよう工夫されているようで 結果的に、他ではあまり見られない独自のセット・リストとなっている。 それまでのツアーと、最も異なると思われる点は 「名人芸披露スペクタクル・ショウ」となっていることだろう。 映画によって、それまでの活動に区切りがつき ファン層の世代も入れ替わった。 情熱で新境地を切り開いて行く時代は終わり、 毎回同じことの繰り返しでも、やっていけるようになった。 ライブというもの自体、各自の唯一無二な名人芸を見せたり、 往年の名曲群を「ただ演奏する」ことでも、成り立つようになったのだ。 77年 USツアーは、ロック・ビジネス巨大化時代を ある意味、最も象徴するものとも言える。 さて、この日はツアー二日目。 いつものような、ツアーに向けての ウォーミングアップギグなどは行われていないようだが この日などは、ある意味それに近いような雰囲気がある。 PAが落ち付かず、音が出たり出なかったりしており、 メンバーも惑わされているようである。 モニターシステムも、まともに働いていないのか ジミーのソロにも、とんでもなくキーを外している部分があったりする。 新たなるオープニングは「永遠の詩」。 ここから「The Rover」のイントロを経て「Sick Again」へと続く。 そして新曲「俺の罪」が、ここで登場。 久々の、プラントのハーププレイに、オーディエンスが盛り上がる。 まさに後期という感じで、ゾクゾクする展開だが 残念ながら、この音源はオープニングから この辺まで、音が遠く不安定で、けっこう聴きづらい。 録音している人物が、良い場所を探して移動してるものと思われる。 この曲以降、終了までは、何とか普通に聴ける。 「死にかけて」の中間部に珍しいブレイクが有るが その後、お約束の五里霧中状態に、さっそく突入。 何とか強引に戻っている。 「貴方を愛しつづけて」が、正規メニューとしては 73年 USツアー以来、久々の復活。 ジミーのソロには「一人でお茶を」のフレーズがチラッと登場。 当ツアー独自の渋いアレンジだ。 「No Q」では、ジョーンズ氏のソロコーナーが拡張。 この日は 8 beat やクラシック風インプロが披露されている。 ジョーンズ氏は、グランドに替わり新たに CP70を使用。 その独特の響きは、新たな彩りを添えることとなった。 「Ten Years Gone」も、当ツアーで初登場。 ジョーンズ氏が Bassペダルと A. Guitarを併用。 ジミーは、新たなテレキャスを使用している。 ソロの構成を忘れている様で、かなりとっ散らかるが 他の部分は、初演 2度目にしては、なかなかの好演だ。 アールズコートでの好評に気を良くしたのか アコースティック・セットが USでも久々に復活。 この日の演奏は、当時の雰囲気がまだ若干残っており 中止となった 75年後半ツアーの姿が なんとなく想像できるようなものとなっている。 この辺は、ツアー進行と共に変化して行く部分で なかなか興味深いところだ。 「限りなき戦い」は当ツアー初登場。 サンディ・デニーの掛け合い部分は、なんとジョーンズ氏が担当。 ヘナヘナなボーカルが笑える。 「Black Country Woman」も 72年シアトル以来の復活。 「スノウドニアの小屋」へのメドレーとなっている。 全員、実に楽しそうだ。 「White Summer」も 70年以来の復活。 「Black Mountain Side」から 「Kashmir」への直結スタイルは当ツアーで初登場。 これは、初めて聴いた人には、感動ものの展開だろう。 ボンゾのソロは「Out On The Tiles」リフから始まり 「Moby Dick」で終るもの。 「Over The Top」と呼ばれている。 レパートリーから「幻惑」が落とされたので、替わりに ジミーのソロコーナーが設けられ、ギターシンセのような効果音や 弓弾きパフォーマンスが、ここで披露されている。 実際に見ているならともかく、音だけでは正直、ちょっとキツイ部分だ。 まだ二日目なので構成が決まっておらず ボンゾが「幻惑」のパターンをプレイし始めたりしている。 ここから新曲「アキレス最後の戦い」へと直結。 ジミーのキー外れソロは、この曲がいちばんヒドイ。 それにしても、この曲をライブ演奏するのは かなりの覚悟が必要だったと思うが、よく実現できたと思う。 出来映えはともかく(笑)、この意欲は素直に感動できるものだ。 しばらくこのパターンが続く。 当ツアーにおけるプラントの復活ぶりは なかなかグッと来るものがある。 以前のようなハイトーンが蘇ったわけではないが 開き直ったのか、堂々とした歌唱で安心して聴けるのだ。 稀有な体験をして、感覚も変わったのかもしれない。 いきなり、オープニング前から爆竹が炸裂、 プラントが注意をしているのが笑える。 ツアーにも慣れてきたようで 多少とっ散らかる部分もあるものの 全体的には、そこそこアツイ演奏が聴ける。 ただ、テープ走行不良箇所が多く、 残念ながら、あまり落ちついて聴ける音源ではない。 「No Q」インプロはハードロック風の展開。 全員楽しそうである。 「Ten Years Gone」もまとまってきている。 ジミーのソロは、まだちょっと練習中といった感じだ。 アコースティック・セットでも楽しそうで 「黒い田舎の女」の前では、ジミーが喋ったりしている。 「White Summer」メドレーでは、 何故かギターのチューニングが徐々に狂い出し 途中で何度も修正するハメに陥っている。 続く「Kashmir」も少々乱れ気味。 「Over The Top」のリフもメロメロで笑える。 「アキレス」でのジミーも、まだ少々苦しいようだ。 「Trampled」は激しいテイクで、なかなか燃える。 ジミー以外のメンバーは、ほぼ本調子で、 あとは彼の「復活」を待つだけ、といった様子である。 遠い音で、なにぶん細かい点が聴こえにくい音源だが、 それでもジミーのピッキングの粗さはわかる。 77年ツアーの音源を初めて聴いた人が一番驚くのは この「ジミーのピッキング」ではないだろうか。 これは、この日のみの特徴ではなく、 77年ツアーの、ほぼ通常状態でもあるのだ。 さて、そんなジミーであるが ピッキングはともかく、フレージングとしては ツアー序盤で新鮮味があるのか、時々はイイものを弾いている。 「NoQ」ピアノソロはロマンチック風。 途中はエイトビートロック風。 「10 Years」ソロはまだまだ練習中といった感じである。 「限りなき戦い」では大歓声。 75年の「Black Dog」のように、何の曲なのか徐々に判明し 段階的に湧いていくのが感動的である。 これはどの場所でも起こり、当ツアーお馴染みのシーンとなった。 「White Summer」では「Midnight Moonlight」を メロウにたっぷり披露。 もしZEPが続いていたら 80年代のアルバム辺りに 完成されて収録されたのではないだろうか… などという夢も抱けそうなテイクである。 当ツアーは動員が多く、したがって 会場となったホールやドームも大きいわけである。 なので現存している音源も、有名なものを除く殆どが、 これと似たような「遠い音」である。 そういった意味から、当ツアー音源を辿る旅に出ようと考える方は かなりの苦行も覚悟しなくてはならない、と肝に銘じておく必要がある。 ジミーが腹痛で倒れてしまい中断してしまったという伝説の公演。 ソースが2種類あるが、その片方には 「Ten Years Gone」後のプラントの「5分待ってくれ」というMCと その後のリチャードコールのアナウンスが収録されている。 オープニング「永遠の詩」の前に ロマンチックなパッセージが爪弾かれている。 「俺の罪」の前でジミーが進行を間違え 「貴方を愛しつづけて」を弾き始めてしまい、 誰もついて来れず、ジミーのみ数小節演奏し中断。 その後の「俺の罪」も、進行が危うい。 「貴方を」「No Q」 は頑張っている。 「10 Years」のソロは止まりそうである。 あいかわらず爆竹がすごく、あちこちで炸裂しており、 また、性能も上がってきているのか、 以前より音もクリアになり、演奏の邪魔になってきている。 新たな気持ちで気負ってツアーに出たものの、 観客のほうが相も変わらずで、出鼻をくじかれた感もある。 ジミーの様子も含め、先行き不安な緒戦であった。 April 10 - Chicago, Illinois 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : ちょっと遠いオーディエンス シカゴ 4日間公演の4日目。 ジミーは復活し、快活に弾いている様子がある。 プラントも元気である。 「NoQ」インプロはデキシーランド風に展開。 アコースティックセットのあとに「Trampled Underfoot」。 アンコールではなく本編に登場している。 しかし収まりがどうもシックリ来ない感はある。 「アキレス」はまあまあ熱演。 これは気を抜いたら空中分解してしまうので 毎回必死で演奏してるものと思われる。 「天国」もよさげテイク。 なんとか無事シカゴ 4Daysを終えられたようだ。 シカゴというと、73年はプラントの声がガラガラで殺伐とした演奏であり また 75年は、ジミーの指の怪我とプラントのインフルエンザであった。 そうして80年には、ボンゾ逝去による中止となり そういう意味では、ZEPにとってシカゴは、鬼門だったのかもしれない。 2種類のソースがあるがどちらも不完全である。 この日も爆竹が止まらない。 「Sick Again」で進行がとっ散らかっている。 プラントがMCで、客に落ち着くように言っている。 「俺の罪」間奏部分でも進行がとっ散らかっており 客のせいで集中力を欠いているような印象を受ける。 「NoQ」はロックンロール調に展開。 毎回この自由インプロの部分を聴くと、 何故かサーカスとかイリュージョンを思い出してしまう。 「ショウ!」という感じがするのである。 曲の後半、テーマに戻る部分でも激しく爆竹が炸裂。 よく曲が止まらなかったものだ。 「10 Years」ソロはなんとか思い出しかけている…。 タッチはいい感じである。 当ツアーで、アコースティック・セットのみ どこの演奏も出来がいいのは、 ジミーのアクションが伴わないからではないだろうか。 ここでも各曲、しっとり楽しく披露されている。 アールズコートでの同コーナーよりも、よく感じるのは、 ツアー中で、ほぼ毎日演奏してること、 そしてなんと言ってもプラントが好調であることに尽きると思う。 「黒い田舎の女」の前にコミカルな歌つき。 「White Summer」も楽しい娯楽作品。 カシミールまでの収録。 April 20 - Cincinnati, Ohio 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : まあまあなオーディエンス シンシナティ 2 Days 二日目。 大会場音源だが会場の雰囲気がわかりやすく、 初っ端から活発なジミーの動きが目に浮かぶようである。 そして、その活発さが 指の引っ掛かりを誘発しているのだな、ということも とても理解しやすいのである。 「死にかけて」ラストに「You Shook Me」付き。 「NoQ」 「10 Years」未収録。 「限りなき戦い」は相変わらず大歓声。 他のアコースティックセットは未収録。 「White Summer」は綺麗に響いており ジミーの引っかかりは少ない。 続いてカシミール、ボンゾのソロ。 ギター独演ではジミヘンでお馴染み、星条旗を演奏。 これは当コーナーでの定番ネタとなる。 その後テルミンいじりを経て、弓コーナー。 かつて「幻惑」内で披露されたものと同じものである。 アキレスは途中まで。 同曲、そして天国は安定の77テイク。 後半ジミーが「普通の」エイトビート刻みをするのが珍しい。 「Trampled Underfoot」はアンコールとなっている。 爆裂演奏でアンコールにふさわしい好演。 途中テープ走行トラブル箇所が多く 落ち着いて聴けるのは半分程度なので 資料的意味が強いアイテムである。 April 23 - Atlanta, Georgia 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : あまりよくないオーディエンス これも「大会場」音源。 「貴方を」ソロの「Tea For One」フレーズが光る。 早弾き以外はジミーもいい味を出している。 「NoQ」インプロはロックンロール風。 よく聴き取れないが、少しナットロッカーに似ており、 実際に25日、28日には、同曲をそのまま演奏している。 会場が沸いているということは、 これも有名曲である可能性がある(不確か)。 その後もジャジーに展開する。 「10 Years」ソロは違うフレーズを弾こうとしている。 この曲に於いては、他の曲と異なり、 常に「スタジオ版の再現」に拘っていたジミーなので、 ちょっと珍しいことではある。 結局いろいろ挑戦したものの、あれしかない、 ということで、以降スタジオ版に定着したのかもしれない。 爆裂曲だけでなく、アコースティックセットですら、 いちいち歌詞の内容に反応して会場が盛り上がっている。 「裏サントラ」とも言うべきセトリも好評だったのだろう。 世代が入れ替わり「生レジェンド」的存在になったのかもしれない。 であれば爆竹も説明がつく。 依然、オーディエンスのメイン層は若者ということなのだ。 この状況は解散時まで続く。 ジミー独演はいきなり「I Wish I Was in Dixie」から星条旗へ。 この後も南部の州でのライブでは、何度も披露するネタ。 そこから弓コーナー、そしてアキレスへと続く。 アキレスのイントロが何故か 2回繰り返されている。 これもまとまったいい演奏である。 そして「Trampled Underfoot」となっている。 April 25 - Louisville, Kentucky 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : 良質オーディエンス(EQがキツイ) 近年発見された音源である。 オープニングは団子状の大音量で驚くが、 やがて落ち着き、聴きやすい音になる。 「Sick Again」でジミーが珍しいオブリを弾いている。 この曲まではダブルネック(6弦側)なわけだが、 ヘナヘナ気味で、毎回キツそうである。 その後のプラントのMCが猫の鳴き声のようで笑う。 「死にかけて」で一瞬ギターの音が消える箇所がある。 エンディングで「You Shook Me」挿入。 さてボンゾ的に 75年には苦労した難曲であったわけだが 逆に当ツアーでは殆どミスが無いのである。 身体に沁み込んだということだろうか、不思議である。 これ以外でも当ツアー以降、構成面などで、 ボンゾが引っ張っていく場面は多くなる。 「NoQ」にナットロッカー登場。 盛り上がっている。 「10 Years」ソロは少しずつではあるが向上中。 後半、弦が切れたのか調子外れになり、 弾きながらチューニングを直している。 以降は後半まで通常の楽しいライブが続く。 ジミー独演は星条旗のみ。 「天国」ソロ、後半部で一旦静かになり、 その後マンドリンで炸裂、ブレイクという流れがある。 このブレイクは以降も何度も再演され、定番ネタとなる。 ボンゾのじらしイントロから勢いよく開始。 「デストロイヤー」前夜の状態が聴ける貴重な一品。 この音源は高音質のサウンドボード音源で 後期の楽曲群がSB音源として出現したのは ZEP音源史上、初であった、という事実も相俟って 私にとってだけでなく、多くのオールドファンにとっても、 長年に渡りバイブルとなったアイテムである(アナログ時代)。 また名所や名演ではなく、ごく通常の日の演奏であることも、 その大味な演奏内容も含めて、大きな驚きとして捉えられた。 サウンドボードであった当音源によって 77ツアーに関して判明したことは、当時、本当にたくさんあった。 アレンビックに代表される特殊楽器、装置などの用法、 各楽器の細かなフレージング、 ボンゾやプラントの仔細なコンディション(よい意味)、 そしてジミーの粗いタッチなど、ほぼ全てココが初出だったのである。 ツアーにも慣れて来たのか、 リラックスした様子が伝わってくる。 メンバー全員、特にアコースティックセットなどで とても愉しそうなのが印象的だ。 プラントも、腹筋が鍛えられたのかどうか知らないが 高音域不足を意識させない、 堂に入った歌いっぷりで好感が持てる。 ボンゾは相変わらず切れまくりで笑えるし 「天国」のフェイント・ブレイクも面白い。 素晴らしく絶好調という程でもないし、ジミー的には 笑えるネタ満載の感もあるが、全体としては楽しめるライブであり 人々に長年聴き継がれてきたのも理解できる。 特に、プラントとボンゾの元気さは特筆すべきものである。 大会場的音響音圧で言えば、これは 全ライブ音源の中でも、上位を争そう素晴らしいものだろう。 カットが多少あるのが残念。 フロントの二名は、初日より疲れ気味である。 「死にかけて」は少々とっ散らかる。 「No Quarter」はナットロッカー入り。 愉しそうだ。 「Black Country Woman」の前で、プラントが しきりに「Dancing Days」を口ずさんでいる。 演りたいのに誰も乗って来ないのか? ホワイトサマー・メドレーには、ファームで発表された 「ミッドナイト・ムーンライト」が含まれている。 是非この4名で発表して欲しかった。 現在この曲は、世の中に存在していないも同然の扱いを受けている。 残念だ。 「Over The Top」はノーカット収録。 この日もボンゾは乗リまくり。 このツアーは、ボンゾで持っていたと言っても良いくらいだ。 彼のエネルギーに引っ張られて 他メンバーもなんとか頑張ったのではないだろうか。 だが、そのバランスの悪さが ツアー中盤以降の横暴さにも繋がっているような気がする。 演奏のほうも、それに見合うもので 全体的に、なかなかの好演が繰り広げられている。 ただし、音のほうは、正に「ドームの音」。 楽しめないわけではないが、ちょっと慣れないと辛いかもしれない。 「Moby Dick」の後半部分が未収録だが それを除くと、概ね完全収録。 オーディエンスの態度に問題があったようで プラントが何度も、落ちつくよう、注意を促している。 「俺の罪」のイントロでは、オーディエンスが激しく盛り上がる。 初物が多いツアーであるが、どの日も この部分と「限りなき戦い」イントロでの歓声が、特に凄い。 何度聴いても、グッと来る部分だ。 「死にかけて」中間部では、相変わらず リフへの戻り部分でボンゾが間違えている。 少し油断すると、すぐこうである。 75年からのコンサートでは、この部分のミスが最も多く、 成功してる日のほうが少ないのでは?と訝るほど頻繁に聴かれた。 当ツアー中盤以降、この曲は 「丘の向こうに」と差し替えられてしまうが プラントの心情だけではなく、 こうした気遣いも一因だったのかもしれない。 エンディングに「You Shook Me」のアドリブ付き。 「No Q」ピアノソロはマイナー風の展開。 「Ten Years Gone」はサクッと好演。 「Going To California」では、爆竹が何度も連続して炸裂。 アコースティック曲に対しての抗議行動ともとれるが それにしても、これは、かなりヒドイ。 よく演奏が中断しなかったものだ。 「Kashmir」はスカッと快演。 「天国」では、再び爆竹が連続して炸裂。 どことなくクールダウンした感じとなっている。 この日を以って、ツアー前期日程は終了。 2週間の休暇の後、いよいよお楽しみの中期日程に突入する。 May 18 - Birmingham, Alabama 参考音源 : Out Of The Way ソースの状態 : 曲中での録音中断が数ヶ所あり 中期日程の初日。 この日のコンサートは、竣工した新ホールの こけら落としとして催されたものだということである。 彼らにとっては、休み明けとなったわけだが 珍しく(?)そこそこ元気で、全体的に 引き締まり気味の快活なライブとなっている。 ジミーの調子は 77年としては普通だろう。 「死にかけて」は、ボンゾの繰り出すビートの歯切れが良く プラントやジミーのフェイクも冴え、なかなかの好演。 「No Q」でのインプロは、ハードロック風 8 Beatで展開。 こういった、いわゆる普通の演奏というのは 後期の Zepでは、あまり聴かれないので興味深い。 「Ten Years Gone」では、有名な ジョーンズ氏のスリーネック・ギターが初登場。 この日は初日ということで、準備に手間取っており ジミーも、一旦イントロを弾き始めて止めたりしている。 気が散ったのか、間奏でのジミーは乱れ気味。 「White Summer 〜 Kashmir」も気合の入った演奏で そのスペクタブルぶりを是非見てみたかった、と思わせるもの。 独演コーナでのジミーも「ディキシー」を演奏するなど ご機嫌そうだが、「アキレス」に突入すると 疲労してしまったのか、かなり乱れ気味になってしまう。 「天国」は普通である。 録音中断やフェード処理部分が数ヶ所あるが 演奏自体の欠落はそれほど無い、という不思議な音源だ。 マスターとコピーのテープの長さが異なっていたのかもしれない。 会場の鳴りが、割と綺麗に収められており 77年当時の Rock Show というものの雰囲気がよく判る。 May 21 - Houston, Texas 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : 良質サウンドボード 近年発見された音源である。 黎明期のFDやデストロイヤーなどと違う まさに「近年SBもの」の音とミックスである。 ジミーが「Sick Again」で進行を見失いかける。 「俺の罪」イントロではオクターバーの設定を間違え 最初、オク下に重ねてしまい、途中で上に切り替えている。 これのミスはジミーではなく音響だと思われる。 「死にかけて」後半でボンゾが張り切りすぎ 他メンバーを惑わす場面がある。 「No Q」ピアノソロでいきなりゴスペルバラード調。 ちょっと意外でびっくりする。 その後はエイトビートで長々と展開するが 毎回どうもジミーが加われないフシがあり、 複雑な思いがするセクションである。 ちなみに、ジミーが好調だったら加われただろうか と想像してみることもあるが、それも難しいように思う。 エンディングは「もう飽きた」と言わんばかりになし崩し的に終了。 なお、この日のライブレビューが地元メディアに掲載され まさに当「No Q」のインプロが批判的に書かれている。 確かにこれは、批判があってもしょうがないレベルかな、と 熱烈なファンである私としても感じるものである。 そもそもこれは「Led Zeppelin」ではないだろう。 これを境に当セクションの不毛なインプロは減ってくる。 「Ten Years Gone」ソロは前半はなんとかこなしたが 終わりに乱れてしまう。 練習はもう少し。 ジョーンズ氏はスリーネックの扱いが慣れたようである。 「White Sumeer」のジミーは投げやり。 「カシミール」でのボンゾも暴れ気味で乱す。 プラントが惑わされて、2番の出だしを歌い損なっている。 ジミー独演はディキシー入り。 「アキレス」のボンゾも不必要に爆裂している。 そろそろ「おむずかり現象」が顕れつつある。 プラントがずっと彼を「ジョーンバエズ」と呼んでるのも 何かそういう意味があってのことだろうか。 そして「Trampled Underfoot」。 77年SBは、よい演奏の日が一向に出回らず、 「デストロイヤー」一人勝ちという不幸な状況が長く続いた。 残念ながら当アイテムもそれを覆すには至らなかった。 この日の「死にかけて」のイントロで演奏が中断し また始めからやり直すのは有名なエピソード。 ギターのフランジャーを外し忘れたようだ。 それにしても中断することはないのに、とも思うが その辺がまた、ジミーらしい。 エンディング付近でも、ボンゾが拍を勘違い ジミーが戻るタイミングを計っている。 この意思の疎通は全盛期のようで見事。 ラスト「You Shook Me」付き。 以降は一気に引き締まり、好演奏が続く。 「貴方を愛しつづけて」では、ゴングのような音が聞こえる。 「No Q」は「ナットロッカー」入り。 ほぼ同時期、キース・エマーソンも全米をツアー中で CPを使用し、同曲を演奏していたのだが 両者の因果関係には、大いに興味があるところだ。 「Ten Years Gone」もなかなか情感的で良い感じ。 ソロもなんとか乗りこなしている。 「Black Coutry 〜 小屋」メドレーもスカッと快演。 「White Summer」も丁寧な演奏で好感が持てる。 「Kashmir」でギターのチューニングが多少ずれてくるのが残念。 ジミー独演は、この日も「ディキシー」入り。 オーディエンスが沸いている。 「アキレス」イントロでも、チューニングが少々狂っているが 本編の演奏は、そこそこ気合の入ったもの。 「天国」本編はツアーここまでのベストテイクのひとつ。 ジミーのソロは引っ掛かり気味だがフレージングは頑張っている。 一旦終了フレーズに行きながら、思い出したように 再びマンドリン奏法に戻る部分は、なかなか笑える。 アンコールは「胸いっぱい」が当ツアー初登場。 この日は更に、特別アンコールとして、ゲストに ミック・ラルフスを迎え「It'll Be Me」が演奏されている。 ジョーンズ氏がピアノ、リズムのキメなどもバッチリで 練習したのか?と思わせるほどだ。 それくらい、慣れ親しんだ旧知の曲と言うことなのだろう。 聴いてて嬉しくなるテイクである。 やっと、よい演奏の日がSB化されてきた。 ライブの印象はオーディエンス版と変わらないものである。 有名なキャピトルセンター。 オーディエンスのほうは「遠い音」で、 例えて言えば武道館の最上部で聴いたような音である。 サウンドボード音源が存在する今となっては 一般的には資料的意味合いしか持たない音源であろう。 しかし、特に77年のライブはジミーのプレイが荒く サウンドボードでは、それが大変目立つ。 それはもちろん、テクニックの劣化もあるだろうが 巨大ホールに於ける、大爆音のダイナミズムを意識したものでもある。 つまり、生音に大ホールのリバーブを付加したものが 「音として完成」である、と仮定すれば 「会場音が正解」という強引な解釈も成り立つだろう。 「Tight But Loose」と言われた、恐竜のようなどっしりしたグルーヴは 確かに巨大ドームの音響がふさわしいように思えるし 事実、ココでのオーディエンス録音を聴いても、何も問題がないのである。 そしてそれは、会場に居たお客にとっても同様であろう。 …などと、 いろんな空想を膨らませることが出来るのが、 AUDとSBの2種を聞き比べられるライブの醍醐味でもある。 サントラのような見事な魔法でミックスされた 77年のオフィシャルライブが欲しいところである。 さて75年の項でも述べたが、21世紀ものSBについては、 近年になるに連れ、ミックスのバランスが向上しているように思う。 当SBも Bass がちゃんと聴こえるなど工夫がされている。 もっとも、マルチから作業しているのでなければ 元からこうなっているということであるが、だとすれば、 元のミックスをやった人間が、ZEPの音を判ってきたということだろう。 (単なる偶然かもしれない) 演奏内容については、この当日のみ聴くと、 77年の通常営業と感じるが、ツアー時系列で聴き進んでくると 実は「少しずつよくなってきている」ことが判る。 77年はジミーがクリアかどうかで出来が決まるので つまり、徐々にジミーが往年の冴えを取り戻してきている、 ということでもある。 また、この日のボンゾも真っ当で、暴れておらず、 そういう意味では近年物SBの中では楽しめる部類に入る。 「Ten Years Gone」ソロはやっと形になってきた。 「カシミール」は雄大で聴きやすい。 ジミー独演は星条旗と Yankee Doodle が挿入。 「アキレス」もBassとギターの兼ね合いが絶妙。 「天国」ソロは、フレーズは頑張っているのだが、 会場の残響なしには、これは少々キツイ気がする。 完全復活にはもう少し。 エンディングの「ロンリロンリ」を繰り返す産業パターン登場。 オーディエンス音源は 「永遠」と「The Rover」の間で数秒ほど、妙な欠落箇所がある。 音から推測すると、音源所有者が 誤って上書きしてしまったものだと思われるが、 笑えるような、笑えないような…なんとも言えない情けない気分である。 ちなみに、新たな上書きの音は、ボンゾを紹介するプラントの MC。 「死にかけて」ではボンゾが冴えている。 「No Q」中間ジャム部分は、ハード・ブギー風。 なかなかカッコイイ。 「Ten Years Gone」はずいぶん味が出てきたが、 完成まであともう一歩。 「Black Country Woman」の前に 「Dancing Days」がワンコーラスほど付け加えられている。 演奏には全員が参加、なかなか楽しそうである。 「Kashmir」は雄大な演奏で燃えるが この辺からボンゾがキレ始め 激しいフィルを炸裂させて進行を乱したりしている。 続く「Over The Top 〜 Moby Dick」でも 「クランジ」のリズムパターンが登場したり 更に、エンディングでは「Levee Breaks」や 「胸いっぱい」のパターンが飛び出すなど大ノリ。 「アキレス」イントロでも勇み足、入りの箇所を大きく誤っているが 観客は盛り上がっており、それほど気にはしていないようだ。 「天国」でも、場違いなフィルを繰り出すなど、乱しがち。 アンコールは「Communication」風リフから「胸いっぱい」へ。 復活 3日目なので、まだ新鮮のようだ。 楽しいスペクタクル・ショウ、といった感じだが ボンゾには、ツアー後半で、より顕著となる おむずかり現象が、既にプレイに顕われている。 アンサンブルを乱すプレイは、果たしてどうか?とも思うが 逆に言えば「孤軍奮闘」という見方も出来る。 ツアーが開始されて既に 2ヶ月。 彼一人で背負うには Zepの名は重すぎたのかもしれない。 特筆すべきような演奏の日でもないので、 唐突な登場に、ずいぶん不思議に思ったものである。 首都圏ランドーヴァー公演も 3日目となり、 初日に比べるとテンションもずいぶん落ちている。 ジミーのミストーンも目立つ。 プラントは後に「同じ場所に出続けるのは好きではない」 と発言しており(NYC)、その心情が表れたのかもしれない。 「No Q」はクラシック風。 ジョーンズ氏は機嫌さえよければ テクニック的な不調ということはないので こういう斑のあるライブでは安心できるコーナーではある。 「Ten Years Gone」ソロは整って来つつある。 少なくとも、メロが出ずに止まったりすることは無くなった。 後半、途中でBassペダルの音が出なくなってしまう。 「Going To California」で珍しく プラントが拍を間違える事案発生。 「スノウドニアの小屋」途中からオーディエンスに切り替え。 「White Summer」の途中からSBに戻る。 「カシミール」は感動巨編的エンディング。 「Out On The Tiles」イントロに唐突なブレイクあり。 ボンゾのソロはシンバル要素多めである。 一瞬カットあり(AUD差し替え)。 「アキレス」ソロはスケールを外し気味。 「ロンリロンリ」繰り返しエンディング。 当サウンドボードが登場する前は、 長らくオーディエンスソースで聴かれていた日でもある。 少し遠めの音源だが、観客の狂喜乱舞ぶりがよく判り、 またジミーの粗も上手く隠され、リラックスして聴けるものである。 近年になり、やっとSB化されたが、 長らくオーディエンスでしか聴けなかったライブである。 AUDソースは全体的に Bassが大きく迫力のあるものである。 「俺の罪」のブレイクや「死にかけて」の例の箇所で乱れるなど ボンゾには不調気味な様子も若干みられるが 全体的には、なかなかの好演で、 特にジミーに関しては、久々に正気に戻ったような、 積極性のあるプレイが聴ける。 後半でボンゾが乱しているのも 26日同様なのだが この日のジミーは惑わされることなく、ちゃんと仕切ってシメている。 首都ということで、大使館関連の催しがあったらしく そういったことも緊張感のある演奏ぶりに繋がっている要素かもしれない。 「貴方を愛しつづけて」エンディングでボンゾが フィルを引き伸ばし、Drumソロのようになっている。 「No Q」のジョーンズ氏のインプロは、なかなかの熱演。 様々な要素が持ち込まれており、集大成のようなソロが聴ける。 彼のピアノプレイは、エッジの効いたものではないが そこがまた Zepにおいては、清涼剤的で心地よく響き さほど邪魔にもならずサロン的で、ちょうど良い。 なかなかの好テイク(AUDカットあり)。 「Ten Years Gone」でもボンゾは乱しているが 正気のジミーは意に介さず進む。 ソロも情感的。 その後もステージは滞りなくスカッと進行する。 この辺がライブというより「ショウ」という感じで興味深い。 「Over The Top」はAUDカットあり。 「アキレス」でのジミーも熱く、かなりグッと来る。 続く「天国」も展開をしっかり把握、ソロもグイグイ突き進む。 ツアー随一か、と思われるほどの熱演だ。 アンコール「胸いっぱい」も焦らさず、いきなりリフ。 最後にジミーがスカッと決める。 カッコイイ。 こういう日こそ「ビデオ発売」して欲しい、と思わせる逸品。 追記! というわけで!「ジミー的な意味で」 やっと楽しめる 77サウンドボードの登場である。 「正気を取り戻した」ジミーは、 当ツアーに於いては初と言ってもよく、 いささか饒舌すぎるほど弾きまくっている。 なにより、プレイ云々ではなく、 「バンドを仕切っている感」があるのが素晴らしく、 これこそ! マエストロ・ジミーペイジ!なのである。 PS 勝手に考えた空論であるが、 ランドーヴァー初日と当ライブを組み合わせ、 マルチ・トラックで差し替え編集などを施し、 オフィシャル化してリリースすることは可能であると思った。 いかがなものでしょうか。 ペイジ先生。 June 3 - Tampa, Florida 参考音源 : FUCKING T. ソースの状態 : オーディエンス 大雨により 3曲目で中止されてしまったという有名な公演。 勢いのある演奏で、バランスも良く 実に期待させるライブなのだが、そういう事情なので 残念ながら、オープニングから「俺の罪」までしかないのだ。 ここまでは実に気合の入った熱演となっており コンサート中断は、ホントに惜しい。 「俺の罪」における、メンバーやオーディエンスの 慌てっぷりが、なかなか笑える。 特に気負いもなく、標準的な 77年のステージである。 「No Q」インプロでは「ナット・ロッカー」が登場。 この曲にカット箇所あり。 「Ten Years Gone」ソロはスルッとこなした。 やっと安定して慣れたようで、 これ以降は毎回ほぼ弾けるようになる。 プラントが MC で注意していたにもかかわらず アコースティックセットでは、爆竹が炸裂。 プラントが「ローハイド」のテーマを歌うと すかさず大きいのが一発、なかなか笑える。 「Black Country Woman」にカット箇所あり。 「Kashmir」では、張り切り過ぎのボンゾに 他メンバーが幻惑、五里霧中状態に陥ってしまう。 何とか戻れるが、ちょっと気まずい場面だ。 ジミーの独演のあと「アキレス」が始まる部分で オーディエンスが沸くのは、なんとも言えず感動する。 なかなか気合の入った演奏だが、 残念ながら、この曲に走行不良箇所がある。 アンコールからは、音が遠くなり聴きづらくなる。 ジミーがソロを取った後、切りの良いところでエンディング。 75年以前のライブのようで、これはなかなか楽しい。 近年サウンドボードが登場した。 マディソンスクエアガーデン的な特別感はあまりなく、 平均的な演奏ではあるが普通に楽しめる娯楽アイテムである。 やはりバランスは近年になるほど向上するようだ。 ジミー&プラントには多少疲れが見えるが、概ね好調。 ボンゾは相変わらず爆裂で、かっ飛ばしている。 乗っけから「永遠の詩」での、シンコペーション・ドラミングが炸裂。 エンディングが多少ばらばらになってしまうのは残念だが、 なかなか好バージョンだろう。 「カリフォルニア」の前で、 プラントが「ギャロウズ・ポウル」を口ずさんでいる。 ジミー独演は「星条旗」入り。 この音源はアキレス後半にカット箇所がある。 「天国」のソロ途中で、ギターの音が消えてしまい しばらくジョーンズ氏のピアノソロになる部分がある。 無事終了。 いつも 77年全米ツアー音源を聴いて感じることだが ステージ中盤以降(Kashmir 終了後)の流れが少々キツイ。 全体としても、殆ど自由なアドリブなど 動ける箇所がなく、規制が多いように感じる。 この歪みがツアー後半に現れるのも必然だったかもしれない。 調子が上がって来ており、 全体的にスカッとした演奏が聴ける。 4曲目「死にかけて」の替わりに 「丘の向こうに」が、当ツアー初登場。 2年ぶりの演奏となったこの日は、多少乱れる箇所もあるものの ジョーンズ氏もジミーも弾きまくりで、なかなかの炸裂バージョンだ。 「No Q」インプロはロックンロール調。 楽しそうで笑える。 インプロ直前に一瞬カット箇所あり。 「限りなき戦い」は、相変わらずの盛大な歓声で 思わずグッと来る場面だ。 MCでは珍しく、プラントがジョーンズ氏をからかっている。 「スノウドニアの小屋」ソロで「Dancing Days」のリフが登場。 「White Summer 〜 Kashmir」は、 ツアー随一かと思うほどの大スペクタクル・バージョン。 この日は大盤振る舞いで、「Moby Dick」の後 これも 2年ぶりとなる「Heartbreaker」が当ツアー初登場。 ジミーのギターが炸裂しており、爆裂バージョンとなっている。 「アキレス」後半から「天国」にかけてのジミーは、 多少疲れを感じさせる部分もあるが、なんとかやり通している。 ギターソロは情感的で、なかなかの熱演。 残念ながら、ギターソロ途中までの収録。 スタンドプレイもオフザケもない。 久々に 4人のガッチリ噛み合ったプレイが楽しめる逸品。 むかしから有名な不完全SB音源が存在し 「No Q」「10 Years」「限りなき」の3曲が収録されている。 オーディエンス版は、ほぼ全曲収録。 この日も引き続き安定の77ライブである。 オープン前から既に爆竹が派手やか。 この日は「死にかけて」を演奏。 始める前にジミーが珍しくチューニングをしている。 この曲の予定ではなかったのかもしれない。 エンディング「You Shook Me」から アドリブが引き伸ばされている。 「No Q」インプロは、この日もロックンロール調。 この辺の演奏を聴くと、ツアー当初の頃より ずいぶん元気になったものだなあ、とシミジミー思う。 「Ten Years Gone」ソロはちょっと惜しい。 曲そのものは熱いテイク。 「カリフォルニア」途中で爆竹炸裂。 ともかくどこでも爆竹は常に鳴るのである。 彼らは長崎人だとでも言うのだろうか。 「スノウドニアの小屋」後半ジミーのアドリブが冴える。 「White Summer」のムーンライトはトレモロ風。 カシミールは残念ながら途中まで。 ジミー独演はディキシーと星条旗入り。 アキレス、天国は通常どおりの好演。 アンコールで「Heartbreaker」。 復活2日目であるが熱く盛り上がっており、 ホントに皆(メンバー含)好きなんだなあと嬉しくなる。 バッハ挿入の後、スパニッシュ風なアドリブが続く。 途中で終了。 平均値の高い演奏が楽しめる意外な一品。 録音された場所が悪かったのか 開始直後は音が遠く、ちょっと聴きづらいが 3曲目以降は回復し、まあまあ楽しめるようになる。 この日のメンバーは、リラックスしており 全体的に、どこか楽しそうなのが印象的である。 「丘の向こうに」でのプラントは、なんと 驚くべきことにオリジナル・メロディで歌おうとしている。 ちょっとフラット気味で、苦しそうだが その意欲には感心させられる。 ジミーのソロも炸裂。 次の「貴方を愛しつづけて」では、声帯が疲労したのか オープニング・ラインで声が裏返り、咳払いなどをしている。 一瞬カットがあるのが残念だが、なかなかカッコイイ。 ジョーンズ氏も「煙突屋のテーマ」を弾くなど、終始ご機嫌だ。 「Ten Years Gone」では、爆竹が炸裂。 後半部に、接続不良と思われる音切れなどもある。 良い演奏なので、これはちょっと残念。 「Going To California」高音部のプラントはバッチリ。 この嬉しいハイトーン復活に、オーディエンスも沸いている。 「スノウドニア」ギターソロでは、この日も 「Dancing Days」のリフが一瞬登場。 この曲にもカット箇所あり。 「Kashmir」は、ギターのチューニングが少々ずれているものの 演奏そのものは、なかなかの熱演。 「Over The Top」にカットあり。 その後「Heartbreaker」を演奏。 この日は復活 3日目である。 この曲も途中でカットがあり、音質も変化している。 「天国」は、ボンゾが進行を勘違い 中間部がワンコーラス分、そっくり抜け落ちてしまう。 その所為か、ジミーのソロが長めでアツイ。 この日に限らないが、何かトラブルがあると気が引き締まるようだ。 アンコールは「胸いっぱい」から 当ツアーでは珍しい「Black Dog」へ。 導入リフは付けられておらず 「胸」セクション終了後、そのままプラントが歌い出している。 カットがあるのが残念だが、それでも 「77年版 Black Dog」は、ある意味貴重かもしれない。 June 14 - New York, New York 参考音源 : オーディエンス録音テープ(コピー) ソースの状態 : まあまあ良質オーディエンス NY最終日。 Zepにとっての MSG最終公演でもある。 最終日ということを意識したのか、 どことなく、力が入っているような印象を受ける。 特にジミーのプレイに、少々固さが見られるような気がする。 リズムセクション 2名は相変わらず仕事師のようなプレイ。 「丘の向こうに」のイントロ前には「Thank You」を思わせるような 魅力的なパッセージが付けられている。 プラントは前日に引き続き、オリジナルメロディで歌おうと試みるが この日はまったくキーが上がらず、前半はヘロヘロ。 後半は、従来のフェイク・メロディに戻している。 「No Q」ソロでは、なんとジョーンズ氏が「さくら」を演奏。 ジミーも弾きまくっている。 通常インプロ後半では「DRAW THE LINE」風フレーズも登場。 気分は上々のようだが 「Ten Years Gone」ではソロが乱れてしまうなど 依然、固さが多少感じられるプレイぶり。 アコースティックセット「限りなき戦い」が始まる前に プラントが「Gallows Pole」のフレーズを口ずさみ、受けている。 「Going To California」でのプラントは、この日もオリジナルハイトーン。 ここでもオーディエンスが沸いており、思わずグッと来る場面だ。 「スノウドニアの小屋」ソロには「Dancing Days」に加えて 往年の「That's The Way」イントロ風パッセージも一瞬登場。 ますます楽しめるものとなってきている。 「White Summer〜Kashmir」は77年の平均的演奏だ。 この音源は「Over The Top」途中までの収録。 June 19 - San Diego, California 参考音源 : California Mystery Train ソースの状態 : 記憶なし 有名な「腹痛ボンゾ」アイテムである。 4日間の休暇の間に、いったい何があったのか? …そう訝るほどの酩酊プレイぶりであった。 結局私も、あまりの内容に 入手後ほどなく手放してしまった。 77年のライブはどれも殆ど同じ、ということもあって 今、思い返してみても それほど惜しいという気もしない。 10年目の真実 そういった因縁の音源であったわけだが、 コンプリート化ということで、 意を決して苦行に挑戦することとし、 10年ぶりに聴き直してみた。 やはりボンゾの状態は過去最低であり、 一言で表現するなら「酩酊」という言葉が もっとも的確で、他に言葉が見つからない。 リズムのヨレ、タイミングの遅れ、 テンポキープできない、進行間違い、 などなど、ホントに酷い状態である。 プラントがしきりに、 ジョーンズ氏の体調不具合について アナウンスするのだが、それも逆に、 ボンゾの不調を覆い隠すためではないか、と訝るほどである。 「酩酊」ということは、やがて冷めてくるというわけで、 ステージの進行につれ、少しずつマトモになってくるが、 それでもアキレスぐらいまでは、とっ散らかりまくり。 ドラムソロも演奏されておらず(当然かと)。 しかしかえってスッキリするのが皮肉なところ。 他に特記すべき点としては「貴方を」で 珍しくハモンドオルガンがプレイされてること、 アコースティックセットで 「ミステリートレイン」が演奏されていることなどである。 アキレス開始時のオーディエンスの盛り上がりは ちょっとグッと来る。 こんな酷いライブを見せられた、 サンディエゴのファンが不憫になってくる。 他のメンバーは好調のほうである。 ココまでボンゾが酷ければ、他のメンバー、 特にジミーはしっかりしてなければ 演奏が空中分解してしまうだろう。 実際、拍がおかしくても、小節が滅茶苦茶になっても、 ジミーだけは、脳内でしっかり拍をキープしている。 これにはよほどの集中力が必要である。 心からお疲れ様でしたと労いたい気持ちである。 ボンゾ的には、このリヴェンジが21日ということなのだろう。 つくづく可哀想なのはサンディエゴのお客であった。 音はまあ普通のオーディエンスです。 June 21 - Inglewood, California 参考音源 : Listen To This Eddie各種(Definitive Version は編集完全版) ソースの状態 : 良質オーディエンス(ステージから若干遠め) LA 6日間公演初日。 「Sick Again」の出だしがコケる部分(シールドが抜けた?)と 「Ten Years Gone」に一部カットがある テープの問題)以外は ほぼ全体的に完璧に近いアイテムである。 それほど、この日のライブは唯一無二のものなのであり 特に1973年以降では、これ程のハイ・テンションのライブは 他に存在しない、と言い切っても良いほどだ。 いったい、何故そうなったのか? 理由は、前々日サンディエゴ公演でのボンゾのプレイにある。 その日ボンゾは食当たりを起こし、酩酊状態のような演奏を行った。 その反省と回復の嬉しさ(?)に LAという土地柄も重なり この日の爆裂プレイになったと思われる。 だが、もう1つの奇跡は、そのボンゾ爆裂の日に、 他のメンバーも、彼に着いて行けるコンディションに在ったことである。 このような条件が運命的に重なり、特別なコンサートとなったのだ。 毎回、これ程の演奏が出来ていたわけではなく 後にも先にも、この異様なハイ・テンションは この日限りのものなのである。 唯一問題点を指摘するとすれば、そこだろう。 後期特有の まったりとしたノリが全く楽しめないのは はたして如何なものだろうか? ず〜っとキレっぱなしなので、逆に、全体的に平坦な印象を受ける。 これはジミーの、グルーヴ・クリエイターとしての影響力が薄れ 他メンバー(例えばこの日はボンゾ)の発言力が増し Band内の力関係が変化したことを、顕わしているとも言える。 ライブに於ける全てのグルーヴを生み出していたのはジミーであり それをボンゾが受け取り、命を吹き込み、ドライヴさせてゆく… それこそが「基本的 Zep スタイル」だ、と私は考えているのだが ここでの演奏は、その力関係が全く入れ替わっている。 裏を返せば、フロントの二名がパワーダウンしていても ボンゾのお陰で Zepは、その攻撃性を失うことなく 何とか現役時代をまっとう出来た、とも言えるのだが。 いずれにせよ、この日のライブは、あくまで 「この日限定」として捉えるべきものだろうと思われる。 切れたボンゾに全員が付いて行った「奇蹟の1日」なのだ。 ボンゾの為のボンゾによる Zep。 世界中のすべてのボンゾ・ファンに贈られたスーパーアイテム。 June 22 - Inglewood, California 参考音源 : TIME TRAVELLER ソースの状態 : オーディエンス(悪くもないが、あまり良いとも言えない) 連続 2日目。 オープニング「永遠の詩」で、かなりとっ散らかるが なんとか勢いで乗り切り、以降は最後まで そこそこ好演が続いている。 ジミーは飛ばし気味で、激しく炸裂する場面などもある。 何かとトラブルが多かったことも、無関係とは言えないだろう。 ボンゾは普通に戻っている。 「死にかけて」エンディングには「You Shook Me」に続いて 通常より長めのブルーズ・セクションが付加されている。 ジミーのスライドやプラントのアドリブがカッコ良く決まっており 往年の「胸いっぱい・メドレー」を思い起こされるものだ。 「スノウドニアの小屋」中間部では、ギターにトラブルが発生したようで しばらくジミーを除く 3名のみの演奏となる箇所がある。 この曲における、ジョーンズ氏の Bassソロコーナーは このトラブルにヒントを得て、挿入されるようになったのかもしれない。 しばらくしてギターが復活、ジミーはプレイを再開するが チューニングが曲に合っておらず、ソロを弾きながら直している。 この日は珍しく「Over The Top」の後に「丘の向こうに」を演奏。 ここでのジミーは、飛ばしているというよりは ヤケクソ気味なのが面白い。 音量もデカそうである。 「アキレス」ではソロ直前に、ギターの音が一瞬消えたりしているが 演奏自体は、なかなか熱いテイク。 「天国」中盤で、今度はダブルネック 12弦部の弦切れ発生。 ジミーは 6弦の方へシフトし、そのままギターソロ突入。 通常演奏されている、持ち替え準備用の 4小節スペースが 結果的に必要なくなり(既に 6弦側にシフトしている為)、 スタジオバージョン同様、いきなりソロに入っている。 ここでのソロも炸裂気味。 近くの観客が一緒に歌っていたりして、いささか興ざめの箇所もある。 騒いでるのは、個人的にはさほど気にならないのだが 大声で唱和されるのは、さすがにちょっと…(しかも間違えてるし)。 「Ten Years Gone」は前日のテイクなので注意。 もっとも、ノーカット完全版(EDDIEの補填用に使われた別音源)なので これはこれで、貴重テイクではある。 この日の音源は、昔から有名なアナログのものと CDに使用されているもの(幾つか有り)がある。 CD版は前半が不安定な音で、ちょっと聴きづらい。 アナログ版は、いくつかの曲が途中収録となっているものの 音質自体は、はるかに聴きやすく、また 「Ten Years Gone」のノーカット収録!という 素晴らしいポイントがあるので ここは是非とも入手し、聴いて欲しいところだ。 この日は何故か「永遠の詩」のあと間が開き、 プラントの MC があってから、改めて「Sick Again」に入っている。 アナログ版は、このMC部分からの収録。 「貴方を愛しつづけて」から CD版はソースが変わり 落ち着いて聴きやすくなる。 同曲に一瞬カット箇所あり。 「Ten Years Gone」でのジミーは、なかなか熱演。 当ツアー・ベストテイクのひとつに違いない。 残念ながら CD版は、この曲にも一瞬カットあり。 ボンゾがハシャギまくりで、終始いろんな音を出しており プラントが「喧しい!」と注意したりしている。 「スノウドニアの小屋」にも 2〜3箇所カットあり。 このCD音源は、このような細切れカットが多少目立つが テープ切れというよりは、走行系トラブルのような印象を受ける。 他の箇所でも、音がフラフラ揺れたりしている部分があり、 安定走行していない様子が窺える。 「Kashmir」では、ジョーンズ氏がミドルに行き損ね、それをきっかけに 全員「五里霧中状態」に陥ってしまう、という珍事が勃発。 かなり長い間、戻れず漂流しており、なかなか緊張する場面だ。 この後、久々に「Trampled Underfoot」が演奏されている。 この日の「Over The Top〜Moby Dick」に The Who のキース・ムーンが乱入するのは有名。 ボンゾのソロが始まった直後に妙なアナウンスがあり その後ソロ途中で登場、ボンゾの演奏に加わっている。 「アキレス」は、アツイ演奏。 「Ten Years」と共に、ツアー・ベストテイクのひとつだろう。 アナログ版の同曲はエンディング間際でフェイドアウト。 「天国」ではボンゾが大はしゃぎ。 ここでも、ジミーというタガが外れて やりたい放題のボンゾを聴くことが出来る。 笑えるプレイもあるが、やり過ぎな感も否めない。 以前は、このようなエネルギーは「幻惑」で発散できた。 カッチリ構成の決まったレパートリーばかりでは、このように 曲中で暴れる以外、バリエーションの方法がないのだ。 アンコール前で再びキース・ムーンが登場。 長々と喋りつづけ、プラントに遮られている。 LA祭り続行中という感じではあるが 祭りが永遠に続くわけではない。 ここでのボンゾの過剰なハシャギぶりは ツアー後半のトラブルを、どこか想像させるものでもある。 休み明けで、通常の状態に戻っており いかにも 77年の平均的ステージ、という感じである。 「Sick Again」でのジミーの拍があちこちでズレている。 この日は「死にかけて」の日。 エンディングでプラントは、RIP IT UP(リトルリチャード)の ヴォーカルアドリブを加え、一瞬セッション風な展開になる。 だが、シャッフルビートとのメドレーは無理があり、 あえなくそのままクールダウン。 「No Quarter」のインプロ部分は盛り上がっている。 少々荒いがジミーも弾きまくっている。 一転「Ten Years Gone」は、間奏で迷いが生じ ソロが乱れ、今にも止まりそうな演奏となっている。 ボンゾは未だに慣れていない。 続くアコースティックセットも どことなくクール・ダウンした感じ。 プラントはこの日も好調で、カリフォルニアの高音域も完璧だ。 後半からは徐々に調子が出てきたようで 「Kashmir」 は、そこそこ好演。 その後「Trampled Underfoot」を演奏。 妙にテンポが遅く、まったりしたテイク。 「天国」も、ボンゾが大人しいので 結果的に聴きやすいものとなっている。 アンコールでは珍しく、ファンキーなジミーのフレーズから始まるが 誰も付いて来れず、あえなくそのまま「胸いっぱい」に突入。 「Communication Breakdown」へとメドレー展開し 「ロサンゼルス」サントラ風スロウ・ファンク展開となり終了。 全体的に好演が繰り広げられており 危なげない、仕事人のようなライブとなっている。 オープニング「永遠の詩」は少々音が悪いが 同曲の途中から、少しだけマシなソースに変わり その後は最後まで、まあまあな音質で聴ける。 この日は「丘の向こうに」の日。 相変わらずジミーが炸裂している。 この日以降、同曲がレギュラーとなり 「死にかけて」は演奏されなくなったようだ。 「No Q」で一瞬カット箇所あり。 ジョーンズ氏のソロも、場当たり的な感じはせず まとまっていて聴きやすい。 全員のインプロも熱く、なかなかの好演。 「Black Country Woman」の前で プラントが「That's Alright」を歌い出し、そのまま曲に突入。 77年ツアーでは、この辺が唯一遊べるコーナーで 日によって様々なアドリブが聴けるのだが 演奏されるのが、殆ど Old Blues か Sun Record系である。 だが、もしそのまま演リ続けてたとしたら、多分 Zepの「後期」というものが存在しなかったと思うのだ。 その辺の葛藤が、垣間見れるような気がするのも 当ツアー、アコースティックセットの面白いところだろう。 この日も「Kashmir」中間部で、ヒヤリとする場面があるが プラントの機転(?)で、なんとか無事戻っている。 ボンゾのソロは殆ど未収録。 「アキレス」「天国」も揃って熱演。 粗が見えにくい音源だということもあるだろうが 極めてまっとうで、聴いていて嬉しくなるような演奏である。 アンコールは、ひと月ぶりに 「It'll Be Me」を演奏。 ゲスト無しのテイクなので、ある意味貴重かもしれない。 June 27 - Inglewood, California 参考音源 : FAREWELL TO L. 77年型 Zep 最良の姿のひとつであろう。 アツイながらも緊張感のある 「落ち着いた EDDIE」のような演奏が楽しめる。 最終日という事もあって、メンバー全員 良いコンサートにしようと張り切っているようである。 「Sick Again」エンディングフレーズで ジミーが半拍ズレてしまうのは、ちょっと惜しい。 最終日スペシャルで「丘の向こうに」の前に 「Thank You」のようなパッセージが付けられている。 ソロも長めで炸裂。 エンディングも変わったものとなっており、なかなか感動的なテイクだ。 「No Q」ピアノ・ソロはヨーロッパ風。 その後、ブギ風シャッフルでインプロが展開され 改めて通常バージョンに戻る。 様々な技が繰り出され楽しめるバージョンとなっている。 後半でプラントがマイクを床に落とすのも、よく知られたエピソード。 「Ten Years Gone」は、間奏で若干乱れがあるものの 全体的には、なかなか好テイク。 「California」でのプラントのハイ・トーンはバッチリ。 この日の「Black Country 〜スノウドニア」メドレーは大盤振る舞い。 まず始まる前に「Going Down South」が軽く演奏されメドレーに突入。 「スノウドニア」の間奏では「Dancing Days」が開始され そのまま全員で 2コーラスほど演奏される。 お馴染みの Bassソロも挿入されるなど、お楽しみ満載の必聴テイクだ。 「White Summer」には様々なフレーズが挿入されており 「Kashmir」のリフも登場、続く「Kashmir」本体も雄大な演奏だ。 「Trampled Underfoot」も爆裂バージョン。 ジミー独演には何故か、バーンスタインの「America」のリフが登場。 しつこいほど何度も繰り返されており、妙に笑える。 「Heartbreaker」風ソロも挿入。 「アキレス」後半にカット&編集部分あり。 終了後、再びプラントによる感動的なMCがあり Zep LA Days を締めくくる。 このように、名実共に 最終日に相応しいメモリアル・アイテムではあるが ボンゾに関しては、 後半「アキレス」〜「天国」辺りから徐々にキレ気味となり、 アンサンブルを乱す横暴なプレイが顕著になってくる。 ジミーのコントロールから離れた彼の扱いは、やはり難しい。 中間部までは良い演奏が続くだけに、これは極めて残念。 この日を以って、ツアー中期日程も終了。 この後 20日間の休暇を挟み、後期日程が始まるわけだが 心情的には 77年USツアーは、この日で終了、という感じではないだろうか? 実際これ以降は、良いニュースも殆ど聞かれないし それより何より、ツアー自体、途中で中止になってしまう(後述)。 いずれにせよ、数々の名演が繰り広げられ 伝説を生んだ LA コンサートも、これが最終公演となった。 夢は終わったのだ。 July 17 - Seattle, Washington 参考音源 : IN A DELIRIOUS DAZE ソースの状態 : オーディエンス。 後半の欠落部をサウンドボードで補った完全版。 いよいよツアーも後半戦、第3レグ突入。 Wingsの Rock Show でもお馴染みのキングドームだ。 音圧は良いし演奏も始めは威勢良く、大いに期待させるが…。 この日は撮影隊も入っており、 ちゃんと演奏しようとしてるようなのだが 如何せん、身体が付いて行かないという感じだ。 特にプラントは高音域が全くでない。 擦れるとかそんなレベルではなく、 パワー不足で出切らないといった感じ。 これではビデオも没になるだろう。 残念だ。 ペイジは、フレーズ的には良い感じだが、 徐々にトーンダウンしてくる様子がある。 プラントの調子悪さが、 ジミーの足を引っ張ってるような気がする。 そういうメンタルな部分は、 他メンバーにも微妙に影響を与えるものだ。 ボンゾは相変わらず元気一杯だ。 全体としては、プラント以外はそこそこ及第点だろう。 スノウドニアの小屋は、途中でジミーの弦が切れ ジョーンズ氏のベースソロで場を繋ぐ、という有名なテイク。 ジミー独演での星条旗は演奏されていない。 天国の途中からエンディングまでは、サウンドボード音源。 この部分だけ聴くとデストロイヤーよりも良いような気もする。 但しプラントは除く 笑)。 July 20 - Tempe, Arizona 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : まあまあなオーディエンス(要スピード調整) 第3レグ 2日目。 「限りなき戦い」から収録。 いきなり爆竹が大爆発し、ちょっと驚く。 「カリフォルニア」でのプラントは高い部分が出ず まったくメロディを歌えていない。 シアトルでの不調は回復していない様子である。 冗長気味な「スノウドニアの小屋」のあと、 「Trampled Underfoot」を演奏。 カシミールの前、 本来なら「White Summer」だが、 唐突に「Black Mountain Side」から始まり、 数小節でいきなりカシミールに突入。 他のメンバーは誰も準備してなかったので 最初はギターのみでしばらく続き、 ボンゾのフィルをきっかけに全員参加してくる。 ハプニングではあるが、これはこれで悪くもなく 観客のほうも、そういう演出だと思ったことだろう。 ジミー独演は弓コーナーが延々と15分ほど続く。 何度も同じことを繰り返したりするなど、 酔ってるのか?と思うほどである。 その後はアキレスだが、イントロ風のフレーズを弾きつつも なかなかイントロそのものを弾き始めない。 天国ソロもずいぶん冗長で、どうしたのかと思わせるもの。 ココで音源は終了。 こういう音源を聴くと、 やはり LA で燃え尽きた感が否めなく この後は大丈夫なのだろうか、と心配になる。 予定としては NYの「Orchard Park」や フィラデルフィア「John F. Kennedy Stadium」など、 夏にふさわしく巨大屋外ライブが続くスケジュールであった。 そこでまたランドーヴァーやLAの魔法を魅せてくれただろうか。 July 23 - Oakland, California 参考音源 : トレード音源 ソースの状態 : まあまあな遠目オーディエンス プロモーター、ビル・グレアム一味と諍いが起こり 暴力事件になったという有名な日である。 会場は巨大なコロシアム型スタジアムで 公演は昼間に行われた。 屋外である、というような音がしている。 「ドライ」なので他の日より少し聴きやすさもある。 プラントはずいぶん復活している。 この調子のまま楽日まで 順調に行ければよかった…と思わせられる。 ジミーは早い時間なので頭が起きてないのか、 序盤はところどころ変である。 「Sick Again」でスケールを外したり、 「俺の罪」イントロでは歪ませるのを忘れ 牧歌的なイントロになるなどしている。 4曲目は「丘の向こうに」で定着している。 「死にかけて」は夏に向けては、 余りそぐわない選曲だったかもしれない。 「貴方を」のエンディングでもジミーがズレ、 やり直すなどしている。 「NoQ」インプロはブルーズ風。 「10 Years」のソロでもジミーが一旦停止し、 曲が止まりかける、という危機事案発生。 「貴方を」エンディングもそうだが、 ジミー的には「溜めた」つもりだったんだと思うが 他のメンバーは、そのまま インテンポで行こうとした為に起こった事案だと思う。 気まぐれなジミーも罪だが、 互いの意思の疎通がないことの弊害のほうが大きい。 この程度であれば、 全盛期なら全員合わせられたはずだからだ。 グループの絆が解れかかっているという、 象徴的な出来事である。 この日もアコースティックセット後に 「Trampled Underfoot」。 「White Summer」はちゃんとフルセクションある。 「Over The Top」は未収録。 この後半辺りからジミーはしっかりし始め、 アキレス、天国ではマトモなプレイをしている。 そして珍しい「Black Dog」。 イントロなしでいきなり始まるのは非常に貴重 (ヴォーカル音取り用と思われるワンコードのみ)。 この曲が追加されたのはジミーからのプレゼントだろうか。 何はともあれ、復調したプラントのヴォーカルで これを聴けるのは、嬉しいものである。 July 24 - Oakland, California 参考音源 : PUSH! PUSH! ソースの状態 : オーディエンス 音質は並 巨大なコロシアム昼間公演 2日目。 全米ツアー後半戦半ばであるが 翌々日のニューオーリンズで、 プラントの愛息急死という悲報が届き そのままツアー自体が中止。 結果的に、この日がZep最後のUSA公演となった。 プラントはかなり復活しており、 このツアー前半の頃の状態に戻っている。 昼間の野外コンサートでリラックスした演奏が聴ける。 ただ、行っちゃってるのか、投げやりなのか不明だが 全員、ところどころでリズムが変である。 ジミーも調子は良いようだが 音色や弾きかたが、どことなく雑な感じがする。 前日の、ビル・グレアムとの暴力事件が尾を引いているのだろうか? 憶測は避けたいが、ボンゾの様子を聴くと やはり、少なからず「凹んでる」のかもしれないという気はする。 「No Q」でのジョーンズ氏はクラシック風。 インプロは普通に始まり、 後半でシャッフル展開に変わって行く。 「Black Country Woman」の前に「ミステリートレイン」を演奏。 これはカッコイイ。 「スノウドニアの小屋」は Bassソロ入り。 「Trampled Underfoot」でボンゾが切れていて笑える。 ジミー独演には「星条旗」入り。 「アキレス」も好演奏だが、 この辺からボンゾの凹み具合が顕著になっていき 続く「天国への階段」で最高潮に達する。 この曲でのボンゾは、 早く帰りたがって駄々をこねている様にさえ聞こえる。 このツアー途中から採り入れられたエンディングのアレンジ、 「Lonely, Lonely」をギターとのユニゾンで何度も繰り返す方式は どことなくヘヴィーメタリックで、産業風な香りが漂ってるのが興味深い。 1977年。 折りしも、大ロックビジネス時代の真っ只中。 そんななか、Zepの最後の全米公演は密かに幕を閉じたのだった。

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ギリシャ神話のアキレスは、どんな事をしたのでしょう?

アキレス 最後 の 戦い

これまで多くの方々のご指導に支えられながら続けてきました、「聴いてみた」シリーズ、今回30回目の節目にふさわしい名盤を聴くことにしました。 そう、の「プレゼンス」。 発表から30年もたってんのに未だ聴いてないという、未来永劫前人未踏空前絶後な初心者ぶり。 しかしながら「プレゼンス」、相変わらず図書館には見あたらず、ついに購入を決心し近所のレコファンに出向く。 結局中古屋なんだけど。 ・・・・・買ってみた。 しかも紙ジャケである。 紙だよ、紙!ねえ!(うるさい) ド素人のくせに実に大胆なお買い物ですが、値段は1620円と非常にお手頃なものでした。 中古のようですが、状態は非常によくほぼ新品同様。 意味不明なプレミアもなく安心して購入。 プログレの紙ジャケってのはむやみに高い印象があったのだが、ツェッペリンは人気ないんスかね? いやあ初めて買っちまったよ、紙ジャケ。 CDなのにスリーブに入ってるし、ホントにLPを縮小して作ってるんですね。 あたしゃCDをダイソーで買ったボール紙製の箱に入れてるんですけど、紙ジャケ、でかくて入らねえじゃんかよ! ・・・まあダイソー箱にCD入れてる時点で、もはや救いようのない三流リスナーですけど。 さて「プレゼンス」。 常連コメンテーターのみなさんがあたしのBLOGで寝食を忘れて白熱した議論を展開するくらい(してないけど)、歴史に残る名盤。 「これを聴かずしてZEPを語るなかれ」とは、まさにこのアルバムのためにある言葉。 果たしてどんなアルバムなのでしょうか。 ・・・・・聴いてみた。 Achilles Last Stand 1曲目から後期ツェッペリン最高傑作との評価の高い「アキレス最後の戦い」。 疾走感と緊張感に満ちあふれるペイジのギター、ボンゾのドラム。 特に時々はさまるボンゾのヤケクソに早いドラミングは、この曲の聴きどころのひとつであろう。 これがウワサのアキレスか・・・ ペイジのギターは思ったよりシンプルで、あまり音の種類は多くない。 「純粋に楽器を極めるとこうなるんだよ」と主張しているような感じだ。 この曲からその後のハードロック・ヘヴィメタルの様々な音につながっていることが、こんな自分にもよくわかる。 ネットでこのアルバムレビューを読むと、どのサイトでも必ず「長さを感じさせない」と書いてあるが、本当にそのとおりだ。 For Your Life 少しテンポの落ちたブルース調のサウンド。 当たり前だがペイジのギターとボンゾのドラム、進行がきっちり揃っている。 しかし。 2曲目にして早くもがっかりなのがプラントのボーカル。 声に全くツヤがなく、別人のように聞こえる。 まあプラントについては後で詳しく述べよう。 Royal Orleans ファンキーなリズム、なんとなく下世話な印象の歌詞。 以前から知っている曲なのだが、改めて聴くとペイジがけっこうしっかりしてるよなぁ。 時々サイレンスなポイントがあるのだが、後期の彼らにこの手口が少し増えている気がする。 一瞬の静寂で「タメ」を作るというか、そういう技法。 これは悪くない。 以前何かの雑誌で「ペイジのギターの魅力はリフとタメ」という記事を読んだことを思い出した。 Nobody's Fault But Mine イントロのギターリフは「胸いっぱいの愛を」の応用編ではないか?と思う。 この曲も時々「タメ」がある。 進行は「Black Dog」にも似ているし、前期を思わせる野蛮でイイ感じの一曲だ。 Candy Store Rock この曲はスピード感はあるのだが、リズムもメロディも歌詞も他の曲に比べるともっと単純。 絶叫もしないプラント。 その分やや退屈な感じもする。 Hots On For Nowhere この曲もリズム感はたっぷりで、古き良きロックンロールをツェッペリンがやるとこうなる、という見本のような曲である。 ペイジのギターも実に楽しそうだ。 Tea For One 最後の1曲、イントロだけリズミカルであとはどっぷりのブルースである。 雰囲気は「Since I've Been Loving You」とほぼ同じ。 ちょいと長いが、その割に意外にあっさりと終わる。 全体を通して感じるのは、構成が非常にシンプルなことである。 前期に見られたフォークや民族音楽やバラードやブルーザー・ブロディといった展開は全くない。 ジョン・ポール・ジョーンズのキーボードのハーモニーも聞こえない。 全編ロック&リズム&ブルース。 原点回帰と言えるかもしれない。 これで彼らのアルバムは6枚聴いたことになるが、シンプルでストレートなロックバンドとしてのツェッペリンを楽しむなら、このアルバムは向いている。 ホントにくどくて申し訳ないが、いずれにしてもプラントの変声は残念ながら自分にとってはダメージでしかない。 「アキレス」も全盛期のプラントの声で歌ってもらえたら、評価はぐわっと上がるに違いない。 プラントの声だけでツェッペリンを評価したらいかんのだが、正直な感想としては「あああ惜しい・・」といったものになる。 これまで聴いたアルバムについて、自分の評価順位はさらに明確になった。 やはりどう聴いても最高なのは「IV」であることに変わりはない。 自分はツェッペリンのどこに惹かれるのだろう?と考えてみた。 たぶん自分がいいと感じるのは、ワイルドで案外バラバラで危なげな、それでいて不思議に調和のとれた4人のバランスだと思う。 シンプルでストレートなナンバーもいいが、なんとなく怪しくゆがんだ感じのオカルティックなサウンドが好きなのだろう。 そしてそこにはプラントの絶叫が欠かせないのである。 「Heartbreaker」「Communication Breakdown」「Whole Lotta Love」「Black Dog」「Misty Mountain Hop」「When The Levee Breaks」・・・ このあたりが好きな曲なんだが、どこかヤバイ雰囲気があり、楽曲としてはかなりヒネリがあって変な構成のものが多い。 「Black Dog」なんて途中リズムがやや乱れる箇所があるが、最初聴いた時はレコード針が飛んだのかと思ったくらいである。 どれも初めから気に入ったわけではなく、「なんじゃこの曲は?」と思いながら繰り返し聴いていた。 また「Thank You」とか「Going To California」のようなしみじみ系も嫌いではない。 プラントの声が好きでツェッペリンを聴いていたつもりは全然なかったのだが、「プレゼンス」を聴いてみて、あらためてプラントのボーカルが彼らの強力な飛び道具だったことを再認識してしまった。 80年代にプラントのソロを2曲くらい聴いたことがあるが、今聴きなおしてみると、それほど気にならない。 むしろ後期ツェッペリンの頃のほうが声質が良くないような気がする。 ソロになってから多少声帯が回復したのだろうか。 90年代のペープラの時は「もはやこれまで・・」感いっぱいだったが。 でもペープラの「Thank You」はけっこう良かったですけど。 というわけで紙ジャケまで買ってかなり気合いを入れて聴いてみた「プレゼンス」、残念ながら前期ツェッペリンを超えるような感動はありませんでした。 しかしながらプラントの声を除けば確かに力強いツェッペリンが楽しめる名盤だと感じました。 ツェッペリン、未聴盤も残り少なくなってきたので、近いうちに全部制覇してみたいと思います。 ついに聴いちゃいましたか。 ロバート・プラントの声に対する評価はSJUNJIさんの書かれているとおりだと思います。 僕の場合、「Achilles Last Stand」があるという事だけで、このアルバムに対して高い評価をしてしまっている気がします。 それは、ロバート・プラントの声を加味したとしても、この楽曲は素晴らしい。 ジョン・ポール・ジョーンズとボンゾの怒濤のリズムに、疾走感のあるペイジのギター。 これだけでヨダレが出てきてメシが食えます。 曲に大きな展開がある訳ではないので、途中で飽きても不思議はないのですが、聴いていて全然飽きないんですよね。 そこがこの曲の凄さです。 他の方のコメントも楽しみです。 投稿: 2006. 15 22:31 ロバート・プラントの声質を切り口にするというのには興味を引かれました。 …という訳でこれは真っ当なコメントになるでしょか(笑)。 こんにちは、SYUNJIさん。 『プレゼンス』ですね。 この灼熱のメタリック・プラネットにはいつだって参ってしまいます私は。 思わず「つかけん最後の戦い」かと覚悟するほど。 だって森どころか草木一本生えてないんだから。 ただ、お茶を頂けるのにはちょいとほっとさせられるのだけど。 意味がよく分かりませんか。 そうでしょう。 私もよく分からず書いてますから。 実は聴くたびにアルバムの評価がころころ変わるミュージシャンなんですこのZEPは私にとって。 やれこの最高級な幕の内『IV』が横綱じゃいと思ったり、んにゃ宇宙まで吹き飛ばす大風『II』だろが、と吹聴したり、いやいや『フィジカル・グラフィティ』の奥深さが他を寄せつけねぇぞと思い込んだり、「Out On The Tile」なる入口に始まるとらっどふぉーくの森『III』の美しさがぁっ、と夜空に吠えたり、つまるところ『I』の粗削りな音の衝撃にはかなうまい、とひとりごちたり、蛇の生殺し「Rain Song」だの、お下劣な「The Crunge」だの、脳がとろける「No Quarter」だの、がいっぱい詰まった『聖なる館』に溺れる快感ったらないがや、とほくそえんだり。 ところでペイジ&プラント『No Quarter』にはがっかりした記憶があります。 ペイジなら、なんでお前なんだデヴィッド・カヴァーデイル、と組んだ『Coverdale - Page』の方がよっぽどまし…。 というよりこちらこそZEPというパンドラの箱の封印を解いたかのよう。 で、今現在私のベスト1に落ち着いているのは2003年にリリースされたライブ盤『How The West Was Won』かな。 こんなに私に迫ってくる音塊は他にちょっと見当たりません。 ボンゾのドラミングはマンモスの足踏みそのもの。 投稿: 2006. 15 23:42 SYUNJIさん、こんにちは。 「プレゼンス」の紙ジャケ! お買い求めになったのは、 2回目に発売されたもので、帯が国内盤LP付属の復刻帯に なっているものです。 いや~うらやましいです。 私は勝手に「ストップ&ゴー」と 呼んでおりますが、こういうことは4人の音楽的方向性がぴたり と合わないと無理ではないかと思います。 やはり「プレゼンス」は 奇跡的な1枚ですね。 正直なところ、「アキレス」だけが傑出していると 言えなくもありません。 しかし、全編をリフで押し通すペイジのギターを それを後押しするボーナムのドラムのおかげで、全編が1つのうねりに なっていると思います。 LPからCDになって「A面B面がなくなって よくない」とおっしゃる方もいますが、私は「プレゼンス」は一気に 聴いて、聴いているこちらもヘトヘトに疲れるのがよい、と思います。 実際は、確かに高音が 出なくなっておりますが、「アキレス」や「1人でお茶を」あたりは それが逆によかったのではないかと個人的に思っております。 大曲「カシミール」は収録されております。 投稿: モンスリー 2006. 17 14:54 モンスリーさん、コメント感謝です。 予告どおりプレゼンス聴いてみました。 いや~うらやましいです。 え、では1回目の紙ジャケとは仕様が違うんですか? 確かに帯はLP復刻のような感じですが、こういうしかけにあまり興味がないので「ジャマだなぁ」などとバチあたりなことを考えてました。 だから買えたんですが。 冷静に考えるとそうかもしれないですね。 「プレゼンス」にもし「アキレス」が収録されてなかったら、このアルバムの評価はもうちょい下だったんじゃないでしょうか。 自分の場合、後期プラントを聴き慣れていない、ということもありますので、後期の良さがわかるまでまだ時間がかかるかもしれません。 むしろこっちを先に聴いてガッカリして、シメに「フィジカル」を持ってこようかとつまんないことを考えています。 投稿: 2006. 17 16:31 明日休みなので、コメントをしっかり入れたいと考えたぷくちゃんといいます。 さて、紙ジャケ、買ったんですね。 私は売りました。 でも全部再発の際には買いまくりますよ。 私はこちらでのプラントの劣化、全然気にならなかった人なんです。 それだけにSYUNJIさんの耳のよさに脱帽です。 そんなに違うかな?(改めて聞いてもわからないZEPフリーク) 私はZEPの武器はボンゾだと思っています。 プラントとギラン、もしくはカヴァーデルの優劣はつかないと思いますが、ボンゾは永遠無二の存在なので・・・ >そしてそこにはプラントの絶叫が欠かせないのである。 なるほど・・・自分よりZEPファンのような気がしてきました。 投稿: 2006. 18 23:56 ぷく先輩、コメント感謝です。 あ、そうなんですか? うーん・・・あれから何度も聴いてますが、やはり自分の評価は変わらないですね。 「プレゼンス」、悪くはないんですが前期ものに比べて少し固い印象があります。 自分の耳がいいのではなく、たぶん無意識にボーカルを一番正面に置いてZEPを聴いてきたんだと思います。 ボンゾのドラムを意識して聴くと、評価も変わってくるかもしれません。 投稿: 2006. 19 22:52 SYUNJIさん、こんばんは。 脱線で申し訳ないのですが、 ZEPの紙ジャケは97年に発売され、あっという間に売り切れました。 それでも99年くらいまでは中古価格もそれほどでもなく、中古屋でも 結構みかけました。 しかし、2000年くらいから紙ジャケバブルが始まり、 信じられないくらい中古相場が高騰、希少品となってしまいました。 その後、ワーナー社がZEPの新DVD発売に合わせて03年に紙ジャケを 再発しました(英断だったと思います)。 このとき、新たに国内盤 LPの復刻帯を付けたのです。 このため、紙ジャケの付属品のできは、 最初の発売より再発紙ジャケの方がよくなりました。 (肝心の CDのマスターは、初回も再発も同じリマスター盤です) 再発紙ジャケは十分にプレスしたのか、それほど価格が上がっておらず、 これもいいことだと思います。 この復刻帯ですが、東京の大手CD販売店が自社製で紙ジャケCDの 予約特典として始めました。 同社は新品と中古の両方を扱っていま すが、この特典帯を巻いた紙ジャケの中古は、新品がまだあるにも 関わらず倍くらいの値段で販売していました。 今でもヤフオクなど では特典帯だけが出品され、これまた信じられない価格になっています。 同社としても、特典目当てに予約は殺到する、特典帯を巻いた中古は 店頭で高く売れると、二重でウハウハだったと思います。 この同社の販売方法をレコード会社が取り入れました。 人気作と なりますと、ZEPのように2度3度と再発されますので、前回との 違いを出すために、再発分からは復刻帯を付けたり、最近では LP世代のロックおやじに訴求してとにかく売りさばくために最初か ら復刻帯付きになったりしています。 投稿: モンスリー 2006. 19 23:49 SYUNJIさん、こんばんは。 すっかり話がそれましたので、軌道修正いたします。 「俺の罪」とか「一人でお茶を」など、十分素晴らしい曲ですが、 「アキレス」あっての「プレゼンス」という思いはやはり消えません。 発売当時のライナーは著作に収録されていますので、明日読んで 確認いたします。 残念ながら編集盤ですので、オリジナル盤には かなわない、ということのようです。 投稿: モンスリー 2006. 19 23:49 モンスリーさん、詳細な情報ありがとうございます。 紙ジャケにもいろいろあるんですね。 自分が買った復刻版の帯ですが、実際には帯ではなく折った紙ですので、ビニールを剥くとこの帯はジャケットとは分離してしまいます。 自分はCDのしかけのこういう点があまり好きではありません。 そのうち帯も紛失しそうな気がします。 おお、そうですか! 雑誌などで見る「コーダ」の評価はあまりよくないものが多いので、全然期待していなかったんですけど。 どんな順番になるかわかりませんが、早いとこ全部片づけようと思います。 投稿: 2006. 21 23:15 SYUNJIさん、こんばんは。 渋谷陽一司教の「プレゼンス」発表時のライナーノーツを 読みました。 いや、これは何とも・・・・当時25歳の若き司教が嬉々とした表情で 一気に書き進めているのが手に取るようにわかります。 プラントのボーカルがどうのこうのという以前の問題でして、 これはライナーノーツというより、「レッド・ツェッペリン教典」の 序文の様相を呈しております。 「プレゼンス」、そしてこの高みに達したツェッペリンとジミー・ペイジ をこれでもかと賞賛し、「素晴らしい」という単語が何度もでてきます。 アンチ渋谷派(邪教か!? )は絶対に読まない方がよいと思いました。 投稿: モンスリー 2006. 21 23:36 SYUNJIさんこんばんは 過去記事を今頃って、ゴメンナサイ・・・ いやぁー以前の記事をなんとなく観ていたものですから コメントしたくて 【プレゼンス】大好きですねぇー >これがウワサのアキレスか・・・ そうですね、これがうわさの曲です 私は最後まで勢いで演奏しちゃいましたって感じが いまいち?なんですが名曲です >やはりどう聴いても最高なのは「IV」であることに変わりはない。 ZEPファンには避けては通れないし これを悪くゆう人を見たことがありません 私のブログ記事の第一号でもあります 実はラストの【一人でお茶を】が大好きです この曲が在るか無いかでアルバムの統一感や 印象ががらりと変わると思います ZEPのアルバムはどれも完成度が高いので ベストではなくアルバム単位で聴いて欲しいと思う 今年42歳のおじさんですけど・・・・ 投稿: 2011. 09 23:08 ボレロさん、コメント感謝です。 「プレゼンス」、聴いてから5年くらい経ちますが、かなり好きになってきました。 というかツェッペリンのアルバムはどれもだいたいローテーションの中に入ってますね。 ただ「IV」よりも「プレゼンス」を高く評価する方が多いことも、自分にとっては意外でした。 今でも自分の順位は変わりませんが、各アルバムごとの差は縮まっている感じです。 まあ40歳過ぎてから「プレゼンス」聴いてる自分にあまりそんなこと言える資格はありませんが・・・ 投稿: 2011. 10 09:48 今更コメントしてすいません。 その面では本当に素晴らしく最高傑作と呼ぶ人が多いのは当然でしょう。 プレゼンスは余計なものをそぎ落とし、音に命をぶつけて、狂気と冷静の狭間で演奏している様な奇跡のテンションがあると思うんですよ。 そこを感じ取れるかどうかで評価が大きく変わるんだと思います。 確かにプラントは車いすで歌ってたからパワーがないのは確かだけど、他の演奏が半端ない。 って感じじゃないでしょうか? 投稿: Syun 2014. 17 23:21 Syunさん、コメントありがとうございます。 これはその通りだと思います。 楽曲や演奏で評価するなら「プレゼンス」は非常に高いところに位置する作品ですね。 自分は必要以上にプラントの声を加点する傾向にあるので、後期の曲はどうしても低い評価になります。 って感じじゃないでしょうか? これも同感ですね。 ただ仮定は無意味ですけど、もし「IV」でプラントの声が後期のものだったら、自分の評価は半分程度になっていると思います・・・ 投稿: 2014. 18 22:42 今更のコメントですみません。 プレゼンス及びZEP、プラント評がこれほど同感だった文章は初めてだったので、嬉しくてつい・・・。 海外ですとプレゼンスはそれほど評価高くないと聞きますし、「日本で傑作」、「海外では凡作」という評価は、渋谷大先生の影響も勿論あるでしょうが、SYUNJIさんの指摘するプラントのボーカルもキーだったのではないかという気がします。 最初の4枚でのプラントはまさに「超人」というべき歌いっぷりですが、日本人は突出したものを嫌いますし(他の三人も超人ですが、ボーカルが一番生々しく他者との差、超人っぷりを際立たせる)、金属的な声質も目立つものが嫌いな日本人にはあまり受けなかったのでは。 反面、プレゼンスでの枯れた味わいは、まさに「侘び寂び」です。 もちろんこれが全てとは思いませんが、一曲目の大傑作「アキレス最後の戦い」が、日本人好みのマイナーキーだったことや、アンサンブル重視の曲作りも手伝って、日本人の好みにピッタリ嵌ったんだと思いました。 投稿: kh 2018. 23 19:46 khさん、コメントありがとうございます。 記事は12年も前のものですが、こうしてコメントをいただけるのはやはり「プレゼンス」が名盤だからだとあらためて感じます。 いえ、こちらこそありがとうございます。 同感していただいて非常にうれしいです。 なるほど・・これは鋭い分析ですね。 確かにこれまでコメントいただいた方の中にも、プラントの前期の金属的な声が苦手というご意見はありましたね。 超人的ボーカルは誰しも認めるところですが、その超人ぶりが好みかどうかは様々なようですね。 例えば「You Shook Me」はさすがに自分も「ありゃあちょっとやりすぎだなぁ」と思いますし。 このわびさびの感覚・味わいがまだ自分にはわからないです・・ 12年経ってもわかんないのでたぶん一生このままでしょうね。 名盤であることは理解できましたが、好みの序列はやはり12年間変わっていないです。 投稿: 2018. 24 21:10.

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