プロメア メイス。 「プロメア」リオとゲーラ、メイスの出会いが“ココ”に! 入場者特典第2弾は完全新作アニメ「リオ編」

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世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉だった。 あれから30年、〈バーニッシュ〉の一部攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。 〈マッドバーニッシュ〉が引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉を結成した。 高層ビルの大火災の中、燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーで、指名手配中の炎上テロリスト、リオ・フォーティアと出会い、激しくぶつかり合う。 しかし、リオは〈マッドバーニッシュ〉の幹部であるゲーラ、メイスと共に捕らえられていた〈バーニッシュ〉を引き連れて脱走する。 後を追ったガロが彼らのアジトにたどり着くも、そこで目にしたものは、懸命に生きる〈バーニッシュ〉たちの姿であった。 そして、リオから〈バーニッシュ〉をめぐる衝撃の真実を告げられることに。 プロモーションビデオでは、主人公のガロがマトイテッカーと呼ばれるパワードスーツ型の機動兵器に登場し、戦闘を行っています。 小ネタですが、マトイテッカーの元ネタは、大阪にある消防設備点検、防火対象物点検の企業「株式会社マトイテック」だと思われます。 当記事で紹介している作品や情報は、2020年6月時点のものです。 動画配信サービスにおいては、現在は配信を終了している場合もあります。 最新の配信状況は動画配信サービス各社のサイトでご確認ください。

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「プロメア」リオとゲーラ、メイスの出会いが“ココ”に! 入場者特典第2弾は完全新作アニメ「リオ編」

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2020年02月09日 20時10分 ヒット映画「プロメア」からメラメラと燃え上がる炎をバックにしたリオや火消し魂を宿すガロのフェギュアが登場 TRIGGERが制作して した完全オリジナル劇場アニメ「 」から、多くの人々を魅了したキャラクターたちが の会場に商業・一般問わず登場しています。 ホビーメーカー・ のブースには、「プロメア」の主人公の1人であり過激派のバーニッシュ集団・マッドバーニッシュのボスである のポスターが飾られています。 ポスターの下には、メラメラと燃えさかるバーニッシュフレアの中に立つリオの姿。 原型設計は 氏で、プロメアでキャラクターデザイナーを務めた 氏本人が監修しています。 左手にはバーニッシュフレアを持ち…… 強い意志を宿した目が前方を見据えています。 中性的なイメージを与える細い腰や足と、ゴツゴツしたデザインのライダースという組み合わせが不思議なカリスマ性を感じさせます。 コトブキヤの「リオ・フォーティア」フィギュアは台座込みで全高247mm。 記事作成時点ではコトブキヤショップで予約を受け付けており、価格は1万2980円 税込 で発売月は2020年6月。 2020年2月12日 水 までの予約で確実に購入可能で、購入者限定で表情替えパーツが手に入るとのことです。 また、 のブースには、主人公の1人でありバーニングレスキューの新人隊員 、バーニングレスキューの隊員である 、自治共和国プロメポリスの司政官を務める の「ひっかけフィギュア」が展示されていました。 3人のひっかけフィギュアはクレーンゲーム用の景品となっており、2020年4月下旬から全国のアミューズメント施設で取扱いが開始されるとのこと。 また、リオに加えてマッドバーニッシュの幹部である 、 の2人もそろってひっかけフィギュアになっていました。 「ぬーどるストッパーフィギュア」のリオも、クレーンゲーム用の景品となっており、2020年9月下旬から全国のアミューズメント施設に登場する予定です。 序盤のシーンでも特に強い印象を残したこの座り方は、確かにストッパーとしてぴったりかもしれません。 また、その隣には同じく「ぬーどるストッパーフィギュア」のガロ。 こちらもクレーンゲーム用の景品で、2020年8月下旬に登場する予定です。 のブースには、アクションフィギュアシリーズの 化したガロの姿が。 腕を組んで凜々しい表情を浮かべており、内心に燃える火消し魂を感じさせます。 商業ブースだけでなく、一般ブースにもプロメアのフィギュアが登場しています。 「 CROSSOVER!」のブースには、玉座に座るかのようにどっしりと腰を落とし、頬杖を突いて不敵に笑うリオのフィギュアが展示されていました。 サラサラの髪が風になびく様子がリオの美しさを際立たせています。 背後にはメラメラと燃えるバーニッシュフレア、足元には炎を映したようにキラキラと輝く石が敷き詰められており、展示方法にもこだわりが感じられます。 「 bbdd」のブースには、プロメポリスの頼れる司政官としてのクレイの姿が。 しかしその横には…… 司政官としての姿とは一風変わった雰囲気をただよわせるクレイの姿が。 普段は閉じている目を見開き、邪悪な意思をのぞかせています。 原型師は さん。 「 Daisy Bell」のブースに展示されていたのは、振り向きざまのスタイリッシュな雰囲気のリオ。 原型師は さん。 意思の強い性格が、キリッとした口元や鋭い目つきなどからにじみ出ています。 「 桂馬」のブースにもリオのフィギュアが展示されていました。 足や腕はバーニッシュアーマーに包まれており…… バーニッシュフレアをそっと口元に寄せています。 「 」のブースには、SDキャラチックな「ガロとリオ」のフィギュアが展示されていました。 原型師は さんで、プロメアのキャラクターデザインを務めたコヤマシゲト氏も監修で参加しているとのこと。 WF5-28-02 S. から出る のら村長さん 原型による「ガロとリオ」、 ぼくも監修で参加させていただいております。 リオは穏やかな顔付きをしていますが、右手にはバーニッシュフレアをメラメラと燃やしています。 「一日屋」のブースには、拳を突き合わせているリオとガロのフィギュアが展示されていました。 原型師は さん。 クールな表情を浮かべつつ、内側に強い意志を秘めたリオの表情。 対するガロは天真爛漫な笑みで拳を突き出していました。 また、同じブースにはマッドバーニッシュの幹部であるメイスとゲーラの姿も。 冷静な雰囲気のメイスと…… 熱いイメージのゲーラが、それぞれバーニッシュフレアを燃やしていました。

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気付いたらいいね。 お知らせ終わり。 ---------------------------------- ED後、終身刑を下されたクレイにリオが面会に行った帰りの話。 帰ろうとしたら土砂降りに遭ったので慌てて雨宿りできる場所にバイクを停めて、近くの店に入った。 ついでに昼食も取った。 解釈の煮凝りみたいな話。 和名の英訳は適当に付けました。 実際収録するのは和名の方です。 性癖暴露する• [chapter:緑色のクリームソーダ] 「お前は、罪の意識はないのか?」 白い空間で、ポツリとリオが呟いた。 乳白色のタイルの上で立つリオと違い、クレイは白いベッドに腰かけている。 強靭な防弾ガラスの壁で向かい合うリオとは対照的に、クレイはキャンバスと向かい合っていた。 右手にある木炭が動く。 「さぁ。 どういうことかね」 「そのままの意味だ。 今まで殺したバーニッシュに、人間に対して罪の意識はあるのか?」 「さぁね」 強く断定するように尋ねるリオへ、クレイははぐらかす。 木枠に張った帆布へ、黒い屋根が浮き出た。 「殺したところで、なにかが出るとでも?」 「殺しただろう。 何の罪もないバーニッシュたちを」 「彼らは必要な犠牲だった。 今更、彼らを殺したことに対して後悔などない」 「お前」 「ただ」 陰鬱な木が、キャンバスに現る。 「仮に私が邪魔だと感じて殺したとしても、目の前から消えるだけだ。 当の本人は、幽霊としてずっと残り続けるよ」 「どういうことだ?」 「そのままの意味さ」 家と陰鬱な木の下に、緩やかなカーブが生まれる。 「自意識と無意識の下に、彼らの魂が残り続けるという意味だ。 愚かな炎に魅入られた愚者の断末魔も、恐ろしい燃焼衝へ人を突き動かす醜い知的生命体の声も、全部耳に残っているということさ」 ガリッと木炭の角が崩れると同時に、面会終了の合図が聞こえる。 見張りをする看守が、壁をノックした音だ。 「そろそろ行ったらどうかね。 君の付き添いも、暇すぎて潰れていることだろう」 それ以上話す気はない。 無機質に硬く冷たい声に、リオは首を振る。 クレイが強く拒絶する以上、これ以上話をしても無駄だ。 「また来る」といってリオは面会室を後にする。 『面会室』といっても、形だけだ。 看守の動くスペースと、クレイを閉じ込める独房。 二つを区切る壁は透明な防弾ガラスであり、大砲でなければ割れることはない。 しかも、スペース側の角二つには、監視カメラがある。 クレイの動きを四六時中見張るためだ。 気を休める暇など、ありはしない。 クレイは溜息を吐く。 その軽さとは反対的に、リオの溜息はとても重いものだった。 廊下に出る。 正円を描く回廊に出ると、後ろから声がかかる。 「終わったんですかい?」 声の位置は低い。 振り返ると、膝を広げて座るゲーラの姿が見えた。 「あぁ、今回はな」 肩を竦めるリオに、壁に凭れ掛かるメイスは聞く。 「また向こうから話を切り上げられたのですか」 その質問に、リオは顔を逸らした。 沈黙で返す。 また同じことが起きたのか、とメイスは理解した。 壁から背中を離す。 ゲーラもまた膝を伸ばして立ち上がった。 「帰りやしょうか」 「あぁ、そうしよう」 「今日はピザにしますか。 それか巨大な餃子でも」 「は? どういうことだ」 「近くのチャイナタウンで新しく店が出来たと聞きましてね。 そこでランチタイムになると、格安で巨大な餃子を出すとか」 リオの足が止まる。 その情報に唾が溢れてくる。 表面上動じてはいないが、喉仏だけは素直に反応した。 ゴクンと生唾を飲み込む。 「けどよ、メイス。 ランチタイムっつーても、今じゃもう終わってんだろ?」 「それは大きな間違いだ、ゲーラ。 向こうは三時までランチタイムをやっている。 今急げば間に合うだろう」 「高くねぇか?」 「半チャーハンに巨大餃子五切れ。 スープと水も付いて、なんと十ドル出せばお釣りが付いてくる」 「めっちゃお得だな。 巨大っつーてもどれくらいデケェのかわからねぇけどよ」 「レンゲ一つ分よりデカい」 「レンゲ。 その情報でリオの目的は決まった。 次に向かうところは、その巨大な餃子のある店である。 「そこに、行くか」 「えっ」 「いいんですか? ボス」 「あぁ。 俄然興味が湧いてきた。 早速行ってみよう!」 「ボス!! 」 鶴の一声で次の目的地が決まった。 遅い昼食を取るために、いち早く監獄を出た。 冷たく病的なまでに白で塗り固めた建物から出る。 大きい。 巨大な監獄を出ると、澄み渡る青空が三人を出迎えた。 その空の下を歩く。 駐車場に向かい、それぞれのバイクに跨った。 ハイウェイを走ること、数分。 青空に暗雲が立ち籠り、不吉な気配が漂った。 ポツポツと水滴が鼻に落ちる。 やがて濁流の如き雨になると、立ち往生せざるを得なくなった。 ゲーラが叫ぶ。 「チックショォ!! 」 「災難でしたね、ボス」 「あぁ。 でもお前たちの判断で助かったぞ。 僕一人だったら、この雨の中でも突っ走っていたからな」 「それは、ボスに風邪を引かせるわけにもいけませんし」 「ずぶ濡れもゴメンだぜ。 俺ぁ」 「雨も凌げるところを見つけて幸いでしたが」 ズッとメイスは出された紅茶を飲む。 ジンジャーティーだ。 生姜のほろ辛さで、茶葉の味が掻き消される。 「いつ止むか、わかりませんね」 「あぁ。 駐車料も気になるしな。 店主、ありがとう」 近付いた店主に、リオは使ったタオルを渡す。 地下駐車場の金額が気になるものの、今は待つしかない。 ずぶ濡れのリオたちにタオルを貸した店主は「どうも」といって、他の二人の分も受け取った。 ずっしりと湿っている。 「すまない、助かった」 「ありがとよ」 およそ丁寧とはいいにくい柄の悪さだ。 だが言葉とは裏腹に、感謝の気持ちが籠っていた。 喫茶店を経営する店主は、敏感にそれに気付く。 「どうも」といって、二人の気持ちを受け取る。 「なにかでわかればいいんですが」 「テルテル坊主でも作るか?」 ちょちょいと手で作る真似をするゲーラに、メイスは呆れる。 「お前なぁ」 「夕方までかかるらしい。 巨大餃子は、また別の機会にするしかないな」 「チキショウ。 雨の馬鹿野郎」 「神の思し召しってヤツだ。 諦めろ、ゲーラ」 「でもよ、メイス!」 「それに売り切れもある。 骨折り損にならなかっただけ、まだマシだろ」 リオが口を挟んだことによって、ゲーラは二の句を継げなくなる。 メイスに向けた文句を、グッと飲み込む。 浮いた腰を座席に戻した。 「しかし、ボス」 「心配するな。 ここのランチメニューにはまだ間に合う」 「まぁ、借りがありますからね。 しっかりと金を落として恩を返しましょう」 「ちぇっ。 ボスがそれでいいならいいけどよぉ」 巨大餃子、と。 蚊も鳴くような声でゲーラは呟いた。 その拗ねた一言を、リオとメイスの二人は拾う。 「拗ねるな、ゲーラ。 今度は早くに出よう」 「並べば食べられることでしょうし。 今度は事前に調査をしてから行くぞ」 「へいへい! ったく、がっつきたかった気分だったってのに」 「肉類ならあるぞ。 軽食だがな」 「元々、こういうところは紅茶や珈琲の味で勝負をするからな。 サンドイッチセットにするか」 「なら俺はトーストにしますか」 「俺ぁミートソーススパゲッティで頼むぜ」 「ひき肉だな」 「ナポリタンもあるぞ」 「ミートソースで頼むぜ」 「なら決まったな」 全員の注文が決まると、リオが片手を上げる。 それに気付いた店主がカウンターから出て、注文を取った。 パチンと音がする。 用箋挟のクリップからペンを取り出し、サラサラと注文票に書き連ねる。 サンドイッチセット、トーストセット、スパゲッティセットのミート。 それら注文を復唱して客の確認を取ると、カウンターの中へ戻った。 食事の支度をする音が聞こえる。 「それにしても、ボスも飽きませんね」 「なにがだ?」 「アイツへの見舞いです」 メイスの一言に、リオはキョトンとする。 この暗号に、隣のゲーラもわかっていない。 店の出したサービスを、ズッと飲んだ。 生姜の辛さが喉にくる。 懐かしささえ込み上げてきた。 「クレイ・フォーサイトのです」 ヒントを出すと、ピクッと店主の肩が跳ねた。 それから、先のように調子を戻す。 ジュウジュウとフライパンの中で野菜と肉が躍る。 「あぁ。 あれは見舞いじゃない」 その一言で内容を見たリオが答える。 カップの取っ手に指をかけ、中身を口に含む。 薄い赤紅色の液体だ。 舌に乗せると、優しい味わいがした。 渋味もまろやかであり、程よい苦味がある。 その奥に、微かな生姜の辛さが顔を覗かせた。 それらを爽やかな香りと一緒に楽しむ。 「監視だ。 アイツが勝手に自殺しないようにな」 ハッキリと言い切ったリオに、メイスはポツリと呟く。 「監視、ですか」 「けどよ、ボス」 なにか思うところがあるメイスとは反対に、ゲーラは口走る。 「自殺っつっても、二四時間監視されてるじゃないっすか。 やろうとするモンなら、看守のヤツがすっ飛んできますよ」 カチャッとシュガーポットを開き、砂糖を小さな山二つ分入れる。 シュガースプーンが小さい分、入れた量も少ない。 ソーサラーにあるティースプーンで、グルグルと掻き混ぜる。 「無理ゲじゃないっすか」 そう尋ねると同時に、グイッと飲み込んだ。 先と比べて、コクが深まったような気がする。 しかし喉の奥には生姜の辛さがほんのりと残った。 「僕たちの及ぶ範囲ではな」 リオは相手の力量を推し量り、答える。 「だが、相手はあのクレイ・フォーサイトだ。 必ず、看守の目を潜り抜ける策を持つはずだ」 「ですが、見た感じだと死角はありませんでしたよ」 「そこは差し入れの数々を使って作るだろう。 あの男は」 「差し入れ、っすか。 でもボスはなにも渡してないんでしょう?」 「僕はな。 他の支援者や援助者は違う」 「支援者、ですか」 「援助ぉ?」 把握したメイスとは対照的に、ゲーラは素っ頓狂な顔をした。 『支援』と『援助』どちらも同じ意味ではないか。 首を傾げるゲーラに、メイスは説明を入れる。 「援助は、ヤツが自殺をするものなら止める。 支援者は、ヤツが自殺しようがお構いなしに、物を差し入れするヤツだ」 「そ、そうなのか?」 「それに近い。 駆け引きさえ上手く行けば、援助者から目的の物を引き出せることもできる。 その辺りは、ガロの勘の良さに賭けるしかない」 「やはりあの男ですか」 「あぁ。 時期をズラして仕込みをすれば、看守の目を欺くこともできる。 ビアルの方は、それを理解していることだろう」 「ビアル、ですか」 「誰っすか、それ」 「クレイ・フォーサイトが司政官であった頃の秘書だ。 個人の財産を切り崩して、ヤツの支援者になっていると聞く」 「ふぅん。 物好きなヤツがいたもんですね」 「だな」 「お前たちの考え方に当て嵌めれば」 ティーカップから口を離し、リオは言葉を続ける。 「僕が刑務所に入れられて、終身刑になったと同じようなものだ。 お前たちにとってそうであるように、ビアルにとっての『ボス』がクレイ・フォーサイトであるだけだ」 そういって、ゴクッと残りを飲み干す。 他人事ではない。 ゲーラとメイスが顔を青くする。 全身の体温が下がり、冷や汗が大量に出てくる。 バッと互いに顔を見合わせた。 現実である。 現実のリオは、刑務所にぶち込められてなどいない。 今、目の前で自分たちと同じように食事をしている。 カウンターから、チンと音がした。 「だから、ヤツのためならなんでもするはずだ」 「しかし、ボス! 俺たちは、アンタのことを信じて」 「いつまでも待ってるぜ!! 」 「あぁ。 そのことから一旦離れろ。 それはただ、お前たちにわかりやすく説明しただけだ。 気持ちは同じだろうが、ベクトルは違う」 「はぁ」 「ベクトル、っすか」 ズビッとゲーラが鼻を鳴らす。 ゴシゴシと袖で濡れた目元と鼻を拭いた。 リオが口を開こうとする前に、カチャッと音がした。 音のした方を見る。 カウンターからだ。 その内側にあるキッチンでは店主が忙しなく動き、三人分の食事を作っている。 二枚のトーストをオーブントースターから出し、まな板の上に乗せる。 その隙にもう一枚食パンを入れ、タイマーを捻った。 スパゲッティの用意が整うまで、他の二つを作る。 焼き上がったトーストを二つに切り、バターを塗る。 作り置きしたタマゴサラダをたっぷりと乗せ、置いた片割れで挟んだ。 残るもう一枚も同じようにする。 フライパンの様子を見ると、ソースにトロミが付いていた。 火を止める。 次いで鍋の様子を見ると、タイマーはきっちり十秒を切っていた。 サンドイッチを皿に置く。 タマゴサンドと、シャキシャキレタスとハムのサンドイッチ。 メインの一つが完成だ。 ザルを用意し、ピーッとタイマーが鳴ると同時に火を止める。 トングで器に盛りつけていると、トーストが焼き上がった。 一旦後回しにする。 サンドイッチとスパゲッティの盛り付けに集中した。 先にスパゲッティ。 ボウルの中に水気を切った麺を入れ、お玉から少量のソースを頂く。 それをトングで均等に絡めさせると、器へ綺麗に盛り付けた。 そこへ、お玉いっぱいのソースを真上から乗せる。 肉の布団を被せたミートソーススパゲッティの完成だ。 それを端に置き直す。 オーブントースターを開き、中からアルミホイルの包みを一つ、取り出した。 中を開くと、パリパリになったポテトチップスが数枚入っていた。 それをサンドイッチの傍に置く。 こちらもセットの完成だ。 スパゲッティとサンドイッチをトレイに乗せ、出したばかりのピッチャーを乗せる。 ポンポンとグラスの三つも乗せた。 「お待たせしました。 こちら、サンドイッチセットのサンドイッチと、スパゲッティセットのスパゲッティでございます」 メイスの分だけがない。 「トーストのお客様は、もう少しお待ちください」 その不満を悟ったかのように、店主が一言付け加える。 置いたグラスに水を注ぎ、空いたカップの三つを下げる。 カチャンカチャンと音が鳴り、ピッチャーと一緒にカウンターの中に戻った。 店主は下げたカップを流しの中に入れる。 「熱々だな」 ゲーラのスパゲッティを見たリオが呟く。 「熱々っすね」 「火傷しそうか」 「食べてみねぇとわかんねぇな」 メイスの質問にゲーラは答える。 布を敷いたカトラリーケースから、フォークを取り出した。 クルクルと指で回す。 「麺、伸びそうだもんな」 「へい。 それに熱さの問題もあります」 「火傷は深刻だからな」 「お待たせしました」 スパゲッティが伸びる間もなく、メイスの分がくる。 トーストセットだ。 メープルシロップがトロリと全体に垂らされており、ダメ押しのバターが中央の切れ目で溶けていた。 添えた陶器の小鉢には、小さなサラダも付いている。 「お飲み物は後でお持ちしますね」 そういって、店主はカウンターへと消えた。 食後の飲み物を作るためである。 また食器や調理器具を重ねる音が聞こえる。 リオはサンドイッチに手を伸ばした。 「食べるか」 「そうっすね」 「食べますか」 メインは出揃った。 飲み物も水がある。 それぞれ頼んだものに手を伸ばした。 ゲーラのフォークがスパゲッティを巻き取り、口へ運ぶ。 チュルンとした舌触りとともに、ニンニクで引き立てた肉の旨味が美味しい。 対して、メイスは片手でトーストを齧った。 外はパリッと、中はふっくらと焼き上がってる。 おまけにメープルシロップの甘みがちょうどいい。 無言で食事をする。 リオはレタスとハムサンドに手を伸ばした。 (もしかしたら) バターのコクと、肉厚のハムとレタスの食感が口の中で踊る。 そのときに、別れを告げるプロメアの声も聴いたのである。 だが、クレイにはそれがない。 バターとマヨネーズの染みついた一口を放り込む。 ペロリと指についたソースを舐めてから、最後の一切れを食べた。 タマゴのサンドイッチである。 大きく口を開けて齧りついた。 (可哀想なヤツ) 勝手に憐憫の情を抱いても、なにも変わらない。 それはリオが一番よくわかっていた。 ヤケクソで完食をすれば、頼んだクリームソーダができあがる。 冷たい乳白色の半球の上に、真っ赤なチェリーが乗った。 その下で、緑色のソーダがシュワシュワと音を立てる。 視線を戻す。 目の前では、ゲーラとメイスが食事を続けていた。 赤いソースがゲーラの口元を塗り、甘い蜜がメイスの口を濡らすと同時にパン屑を付ける。 その様子に、リオは軽く笑った。 「お前たち」 トントン、と自分の口元を叩く。 それにゲーラとメイスの二人が気付くまで、数秒もかからなかった。 「あっ」 「やべ」 二者の在り方が拭き方一つで表れる。 その平穏無事な中を生きる部下の姿を見て、リオの気持ちは幾分と軽くなったのであった。

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