アゲハチョウ。 植え付けたばかりのカンキツ類の若葉を虫食むアゲハチョウの幼虫の防除

植え付けたばかりのカンキツ類の若葉を虫食むアゲハチョウの幼虫の防除

アゲハチョウ

アゲハチョウ幼虫によってどのような葉が食害される? その姿をみるとかわいいですので,幼虫でも駆除するのがかわいそうと感じる方が多いと思います。 しかし,とくに植えたばかりの若い木の場合, せっかく伸びて成長した葉をアゲハチョウの幼虫に食い荒らされ,木の成長が妨げられてしまいます。 同じ時期に, ミカンハモグリガの幼虫にも若い葉の多くをやられてしまいますので, 放っておけばアゲハチョウと二重の被害にあってしまいます。 夏の間は, や , などの防除のついでに, ネオニコチノイド系の化学農薬を散布しておけばよいですが, 9月に果実の収穫がはじまってから,11月頃までアゲハチョウの幼虫がいますので, 成虫が卵を産み付けてしまうと,たちまち若い葉がやられてしまいます。 若葉がなくなれば,他の木に移るか,古い葉まで食べはじめます。 ですので,黒い大きい翅のチョウが飛んでいた場合は要注意です。 そうならないように,卵が孵化する前か,鳥のフン状の小さい若齢幼虫のうちに 農薬を散布しておくのが良いです。 しかし,秋になると温州ミカンなどの収穫時期に入りますので,うかつに化学農薬を散布できません。 そういうときに,温州ミカンなどのカンキツ類では,有機農産物に利用できる農薬として, デルフィン顆粒水和剤, ファイブスター顆粒水和剤, チューンアップ顆粒水和剤, といった BT剤(微生物農薬)が,アゲハチョウに対して適用があります。 農薬は微粒子ですので,展着剤を加えて若い葉を重点的に散布すれば殺虫効果が持続します。 BT剤の詳細については, で紹介しています。

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チョウの幼虫図鑑

アゲハチョウ

研究の動機 庭のグレープフルーツの木にアゲハチョウが卵を産みに来るのを見て研究を始め、今年で5年目だ。 アゲハチョウは《普通は1年に(秋までに)何度も卵、幼虫、蛹、成虫を繰り返す。 蛹で冬を越す。 幼虫は普通、5齢幼虫まであり、次に蛹となる。 》と図鑑にもあるが、これまでの研究では、 1)光の当たらない暗い場所で育てた幼虫だけが、夏なのに蛹から羽化せず、蛹のまま冬越しした(こうした蛹を「休眠蛹」という)。 2)5回脱皮をした6齢幼虫もいた。 この結論が正しいのか、正しくないのかを確認する。 研究の方法 (1)次の6通りの条件で、それぞれ2個ずつの卵を育てた。 〈切-A〉は食べた葉の面積を測定するのが難しかったため、記録しなかった。 〈普-B〉は他の卵より大きかったので、成長の仕方に違いがあるかもしれないと思い、体長、ふんの数、食べた葉の面積についても記録した。 考察 (1)休眠蛹になる「時間の限界」:光を当てる時間を制限(2時間、5時間、10時間)した幼虫はいずれも羽化せず、休眠蛹になった。 しかし全く光を当てなかった18匹のうち、5匹が羽化し、13匹が羽化せずに休眠蛹になった。 光が当たらない場合は夏か冬か分からないので、「光以外の他の条件によって、羽化するか休眠蛹になるかを決めているのではないか」。 それは「アゲハチョウの気まぐれ」によるものだ。 では、なぜ冬が近づく(秋になる)と羽化せず、休眠蛹になるのか。 1つはえさの問題だ。 えさの花の蜜が少なくなるので、えさを食べずにすむ蛹の状態で冬を越す。 もう1つは温度の問題だ。 えさの柑橘類の葉はあっても、変温動物なので気温が下がると、幼虫の体は動かない。 そのために、蛹の状態で冬を越すのではないか。 (2)6齢幼虫になる条件:以前の研究から、「与えるえさの量を減らすと、体の大きさを小さくして、必要な栄養の量が少なくてすむようにしていること」が分かっている。 しかし〈切-A〉〈切-B〉では、えさはたくさんあるが、小さくて動いて、食べにくい。 そのため「食べるのに時間がかかる時には、体を小さくするのではなく、時間をかけて栄養を取るために6齢幼虫や7齢幼虫になることを選んだのではないか」。 それまでして食べるのは、蛹の期間は何も食べないので、幼虫から蛹になるエネルギーと、蛹から羽化して成虫になるエネルギーの両方を、幼虫のうちに蓄えておかなければならないからだ。 指導について 指導について恩庄基貴 我が家には、アゲハチョウが毎年卵を産みにやってくるグレープフルーツの木があります。 この木は、娘がまだ妻のお腹の中に居る時に妻が食べたグレープフルーツの種を植えて育てたものです。 娘が2年生の時に、この大切な木の葉を食べるアゲハチョウの幼虫をみつけ、葉を全部食べ尽くしてしまわないかを心配し、幼虫はどれくらいの量の葉を食べるのかについて調べたいと始めたのが、最初の研究でした。 アゲハチョウの研究をしていると、色々な疑問が出てくるようで、気が付くとアゲハチョウの研究をして5年が経ちました。 疑問を解決するために、図鑑等で調べるのも良いとは思いますが、娘には、とにかく自分で考え、自分で試してみることを勧めました。 人に教えられるのではなく、自ら気付いて欲しかったからです。 娘には、これからも自ら考え、自ら試してみることによって色々なことに気付き、生命の不思議や尊さについて考えていってもらいたいと思います。 審査評 審査評[審査員] 大林延夫 家の庭にあるグレープフルーツにやって来る身近な蝶、アゲハチョウと付き合って5年、その都度抱いた様々な疑問に挑戦してきた。 継続研究の素晴らしさと楽しさである。 今年の主要なテーマは休眠の誘起条件と、幼虫が過齢となるメカニズム。 既に知られている現象ではあっても、自分で確かめてみようという姿勢がうれしい。 そして、実験を進めると新たな疑問が次々と出てくる。 短日条件で幼虫を飼育すると休眠蛹になるのに、全暗条件で飼育したら結果がばらついてしまった。 幼虫の色は、終齢で緑になると本には書いてあるが、過齢幼虫の色が今年は6齢と7齢がともに緑色だった。 また、蛹の色も蛹化場所で色が変わるとされているのに、同じ条件で飼育しても茶色の蛹と緑色の蛹ができた。 日長を変える方法や、餌の与え方など、家での実験にも工夫を凝らして頑張っている様子がよく分かる。 しかし、今後の課題を解明するためには、さらに厳密な実験条件の設定が必要となる。 中学ではその点を踏まえ、より一層研究が発展する事を期待する。

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よく見られるチョウ

アゲハチョウ

形態・生態 [ ] の前翅長は4 - 6ほどで、に発生する個体(春型)はに発生する個体(夏型)よりも小さい。 は黒地に黄白色の斑紋や線が多数入る。 さらに後翅には水色や橙色の斑紋もあり、尾状突起の内側には橙色の円形の斑点がある。 この橙色の斑点は目玉模様()としての役割をもち、鳥などから頭を守る役割があると考えられている。 外見はによく似ているが、ナミアゲハは翅の根もとまで黄白色の線が入り、全体的に黒い部分が太い。 ナミアゲハのオスメスは腹部先端の形で区別できるが、外見からはあまり判らない。 ただしメスは産卵のために植物に集まるので、それらの植物の周囲を飛び回っている個体はメスの確率が高い。 地域にもよるが、成虫が見られるのは3 - 10月くらいまでで、その間に2 - 5回発生する。 人家の周辺や、、など、日当たりの良い場所を速く羽ばたいてひらひらと飛び、さまざまなから吸蜜したり、水たまりや、に飛来して吸水したりという姿が見かけられる。 冬はでする。 にたかられる幼虫 は、、、、、などである。 また、にして中身を食べてしまう や、に産卵して体の組織を食い尽くし、に穴を開けて出てくる などの捕食も知られている。 分布 [ ] 日本ではからまで全国に分布し、日本以外にも、、、まで分布する。 また、で帰化し、の害虫ともなっている。 ハワイでは唯一のアゲハチョウである。 生活環 [ ] ナミアゲハをはじめとする の多くは、植物を幼虫のとしている。 交尾が終わったメスの成虫は、、などのミカン科植物にやってきて、羽ばたきながら新芽に止まって腹部を曲げ、葉の上に一粒ずつ産卵する。 卵は直径1ほどの球形をしている。 最初は黄白色をしているが、中でが進むと黒ずんでくる。 した一齢は黒褐色で体表に多くの突起があり、のような形をしている。 孵化した幼虫は一休みした後に自分が入っていた卵の殻を食べ、その後に食草を食べ始める。 一齢幼虫がして二齢幼虫になると、毛が少なくなり形となる。 また、黒褐色の地に白色の帯模様が入る独特の体色に変化する。 目立つ体色のようだが、これは鳥のに似せたで、敵の目をあざむいていると考えられる。 以後四齢幼虫まではこの体色のままで成長する。 なお、天敵に対抗するため、幼虫は頭部と胸部の間に悪臭を放つ黄色の(肉角とも言う)をもち、刺激を受けると臭角を突き出す。 4回目の脱皮をすると体長5cmほどの五齢幼虫となるが、これが終齢幼虫である。 五齢幼虫は今までの鳥の糞模様から緑色のイモムシへ変わり、胸部に黒と白の目玉模様ができ、小さな緑色ののような風貌となる。 五齢幼虫になると一気に成長し大きくなる。 充分成長した五齢幼虫は蛹になるための場所を探して歩き回る。 さらに蛹になるために、緑色で水分を含んだフンをする。 これは、蛹になるために、体内の余計な水分を放出するためである。 適当な場所を見つけるとその面に糸の塊を吐き、向きを変えてそこに尾部をくっつける。 そして頭部を反らせながら胸部を固定する糸の帯を吐き、体を固定しとなる。 前蛹の状態で一昼夜過ごした後に脱皮してとなる。 蛹の期間は暖かい時期にはおよそ1週間ほどだが、越冬する時は数か月ほど蛹のままで過ごす。 蛹の体内では組織の再構成が起こり、成虫になるための準備が進む。 成虫の体ができると、蛹が黒ずんで成虫の模様が透けて見えるようになる。 晴れた日の朝方に、蛹の頭部と胸部の間が割れ、成虫がはい出てくる。 成虫は縮んだ翅に体液を送って伸ばし、体が固まると飛び立つ。 揚羽紋 並揚羽を図案化したは、日本ののうちでもポピュラーなもので、古くから日本人に親しまれたチョウであることが伺える。 これは一門でよく用いられるとされる。 に、のという人物が、等に発生するアゲハチョウの幼虫を、として祀る信仰を広めた。 日本最古のといわれる。 橘は、に生える木として信仰されていたことに由来する。 類似種 [ ] , 成虫はナミアゲハとよく似るが、キアゲハは前翅中室のつけ根がナミアゲハの様に筋模様ではなく黒く塗りつぶされていて、翅の中ほどは黒い部分が少なく、和名どおり黄色みが強いので区別できる。 また、幼虫の食草はやなどの植物である。 五齢幼虫は黄緑と黒のしま模様で、黒いしまの部分に橙色の斑点がある。 脚注 [ ] []• 日本昆虫目録編集委員会. 2013年8月1日閲覧。 昆虫学データベース KONCHU. 大学院農学研究院昆虫学教室. 2013年8月1日閲覧。 「大生部多」『朝日日本歴史人物事典』編、朝日新聞社、1994年。 参考文献 [ ]• 猪又敏男編・解説、松本克臣写真「アゲハ」『蝶』〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年(原著1996年)、107頁。 森上信夫、林将之「アゲハ(ナミアゲハ)」『昆虫の食草・食樹ハンドブック』、2007年、12頁。 安田守「アゲハ(ナミアゲハ)」『イモムシハンドブック』高橋真弓・中島秀雄監修、文一総合出版、2010年、16頁。 関連項目 [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 外部リンク [ ]• 2013年8月1日閲覧。 (英語)• NCBI 英語. (英語)• - (英語)• 2008年9月12日. 幼虫図鑑. 社会情報学部. 2013年8月1日閲覧。 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。

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